糸練功との出会い

大学卒業後、国立名古屋病院・救命救急センターで臨床薬剤師としての研修を行い、 生死の狭間という患者さんばかりのICUで緊張の毎日を送りました。 一年後、東京の薬局に就職し、漢方の勉強も始めました。3年を経て滋賀に帰り、 サト先生と結婚、程なくして3年間の闘病生活となってしまいました。 入退院を繰り返す中で、自然療法や精神世界にも入りこみ、病気に対する治癒力 について深く考えるようになったのです。それから益々漢方の世界に引き込まれ、 退院後はせっせと漢方の勉強会に通うようになりました。
古方漢方に加え、中医学の魅力にもとりつかれた私は東京、大阪、 京都の漢方講座に通い、日曜日はほとんど勉強会に行っている毎日。 そんな時です、懇意にしている薬局の友人より「おもしろい漢方の勉強会が 始まるから、来てみませんか?」 糸練功との運命的な出会いでした。 それは気功を応用し、見えない気を感じ取り、東洋医学の臓腑経絡に結びつけ、 薬方を選定するという勉強会。それから私は糸錬功の技術取得に 打ち込むようになりました。
私が薬方選定に糸練功を駆使するようになってから10年以上になります。 確かに漢方の治療成績は飛躍的に上昇し、また以前の私では良くできなかった 疾患に対しても、改善できる例がとても多くなりました。しかし、まだまだ人の 身体も病気の苦しみも根深く奥深く、毎日が喜びと悔しさの連続です。 漢方医学による病気治しという終わりのない世界の中で、一人でも多く方の 笑顔が見られるように努力し続けていくつもりです。   (2013年 記)