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パニック障害

パニック障害

パニック障害とは

パニック障害は「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」を3大症状とし、それに続くうつ症状が特徴的です。

突然、恐怖や激しい不安と動悸やめまい、呼吸困難など、様々な症状が繰り返し現れます。

発作で「このまま死んでしまうかもしれない」と不安になることが多いのですが、実際には10分程度で激しい症状は治まるもので、検査でも特に異常は見られません。

パニック発作を繰り返しているうちに、「また発作が起きるのではないか」という強い不安をいつも感じることを予期不安と言い、日常生活の大きな妨げになります。

いつ生じるかわからない発作に備えて、助けを得られない状況などを避けようとすることを広場恐怖といいます。広場恐怖を感じると、その状況を避けるようになり、生活の行動範囲が狭くなり、毎日の生活が妨げられてしまいます。

行動制限によって、会議や出張、買い物などの状況を避けるようになると、日常生活を送ることがままならなくなります。その結果、生活の質が著しく損なわれてうつ症状がみられることがあります。

パニックが起こりやすい状況

パニック発作は電車に乗っている時や、車の運転中、会議中、緊張が解けてほっとした時、以前に発作を起こした場所などが起こりやすい傾向があります。

発作が起こりやすい状況として過労やスポーツなどの疲労、寝不足、精神的緊張などで発作は起こりやすくなります。また、カフェイン(コーヒーや薬等)、アルコール、ニコチン、生理なども誘引となります。

パニック障害の原因

原因がはっきりしていないところもありますが、脳内の神経伝達物質が関連すると考えられ、恐怖や不安に関係するノルアドレナリンと、興奮を抑えるセロトニンとのバランスが崩れるためと考えられています。

当薬局の漢方相談では、

  • 気の上衝に対して発散を助ける漢方薬
  • 気の鬱滞を改善する漢方薬
  • 気の不足を補う漢方薬
  • 瘀血を改善する漢方薬
  • 水分の滞りを改善する漢方薬

などの漢方薬を用いますが、それぞれに薬方はいくつかあります。
糸練功で五志の憂と呼ばれる自律神経系や精神神経等の大脳辺縁系に係る経気の異常を探り、臓腑経絡、気血水等を踏まえて選薬します。いくつかの要因が重なっている場合も多く、必要な漢方薬の種類と必要な服用期間を左右します。パニック障害は漢方薬が非常に効果的な場合が多く、是非お試し頂きたいと思います。

パニック障害の当薬局症例

滋賀夕刊参考記事