慢性蕁麻疹
Chronic urticaria
かゆみで集中力がなくなり、仕事や勉強ができない…かゆくてイライラして余計にストレスがたまる…
治まってもまた出るの繰返し…すぐに治ると思っていたのにずっと続いている…
アレルギーの薬は眠気がでてつらい…
原因はわからないと言われた…
蕁麻疹は出てないときは全く痒くないのですが、ひとたび出ると非常にかゆみがひどく、生活への影響が大きいものです。
お悩みの方は、どうぞ当薬局にご相談ください。
慢性のものでも漢方薬なら一時抑えでなく、根本的改善に導きます
蕁麻疹について
蕁麻疹は、突然かゆみの強い膨疹(ぼうしん=くっきりと皮膚が赤く盛り上がる)が体のあちこちにでき、短時間で跡形もなく消えてしまう皮膚の病気です。
最初は小豆大ぐらいですが、いくつかの膨疹が融合して地図状になることもあり、反対に、症状が軽い場合は膨疹はできず、発赤とかゆみだけで済むこともあります。
症状が出てから数分~数時間で治まることもありますが、1日ぐらい出続けることもあります。
症状は一度出るのみで症状が治まったり数日内で治まったりする場合と、何週間から何か月も繰り返し出ることがあります。
蕁麻疹が出て1か月以内のものを急性蕁麻疹、1か月以上繰り返しているものを慢性蕁麻疹と言います。
蕁麻疹の原因
特定の食べ物、薬剤、植物などのアレルギー、感染症、物理的刺激、全身性疾患などが原因としてはありますが、これといった原因がはっきりしないことの方が多いです。
蕁麻疹の悪化要因
原因がはっきりしない場合でも、疲労やストレス、発汗、食べ物、ウイルス・細菌感染等によって悪化することや、経過が長引くこともあります。
慢性蕁麻疹では経過が数か月~数年続くこともあります。
慢性蕁麻疹と漢方の考え方
慢性蕁麻疹は、皮疹が出ているときと出ていないときがありますが、当薬局の漢方相談では、ご来店時の皮膚の状態から、糸練功で臓腑経絡、気血水、燥湿、陰陽虚実等、病気の根本原因を判断し漢方薬を選びます。
皮疹が出ていない時間帯や、皮疹を見ることが難しい部位でも問題ありません。
病位は急性では太陽~少陽、慢性では太陽~少陽~陽明(~太陰)が多く、皮膚の状態だけでなく、全身的な体質も判断し考慮します。
またストレスによる悪化が顕著な場合は、ストレスのコントロールも必要になります。
糸練功については、詳しくはこちら 糸練功(しれんこう)とはのページをご覧下さい。
漢方薬は、
- 発散、発表作用のある漢方薬
- 血熱を冷まし、解毒作用のある漢方薬
- 臓毒を改善する漢方薬
- 瘀血を改善する漢方薬
- 免疫バランスを整える働きのある漢方薬
などの漢方薬を用いますが、それぞれに薬方はいくつかあります。
また、いくつかの要因が重なっている場合も多く、必要な漢方薬の種類と必要な服用期間を左右します。
漢方薬の働きで皮膚の状態や免疫バランスが整うことにより症状の改善に結びつくことが多く、是非お試し頂きたいと思います。
慢性蕁麻疹の当薬局の症例
やっかいな蕁麻疹 39歳女性
1か月前から腰から下に蕁麻疹がでて新薬を服用中です。
以前も何回か蕁麻疹が出たそうですがここまでひどくはなく、夜もかゆみで寝られないことがあり、漢方薬を飲みたいということでした。
ご来店時、三焦経の異常を確認し、血熱を冷まし、解毒、皮膚の風湿を除去する働きのある処方をお飲みいただきました。10日ほどは非常に良い経過でしたが、その後再び全身に出てきてしまい漢方薬を変更しました。
2か月の服用でほぼ蕁麻疹は治まったのですが、お正月前後にまたひどくなりました。冬場のお肌の乾燥傾向もあったため、血を補い滋潤し、痒みを止める効果のある処方に再度変更し、その後2か月の服用でほとんど気にならなくなり、しばらく継続して服用を終りました。(2017年12月ボテジャコ掲載)
やっかいな蕁麻疹 39歳女性
1か月前から腰から下に蕁麻疹がでて新薬を服用中です。
以前も何回か蕁麻疹が出たそうですがここまでひどくはなく、夜もかゆみで寝られないことがあり、漢方薬を飲みたいということでした。
ご来店時、三焦経の異常を確認し、血熱を冷まし、解毒、皮膚の風湿を除去する働きのある処方をお飲みいただきました。10日ほどは非常に良い経過でしたが、その後再び全身に出てきてしまい漢方薬を変更しました。
2か月の服用でほぼ蕁麻疹は治まったのですが、お正月前後にまたひどくなりました。冬場のお肌の乾燥傾向もあったため、血を補い滋潤し、痒みを止める効果のある処方に再度変更し、その後2か月の服用でほとんど気にならなくなり、しばらく継続して服用を終りました。(2017年12月ボテジャコ掲載)
蕁麻疹、不眠、やる気がない 36歳男性
10年以上前から蕁麻疹が出て、ずっと抗アレルギー剤を飲まれている男性。
不眠もあり夜中に目が覚め夢も良く見られます。
仕事のストレスからあまりやる気も起きず、眠れない時やお酒を飲まれたときは特に蕁麻疹がひどくなるとのことで悪循環に陥っています。
この方は肝臓の解毒代謝機能と自律神経系に問題があるようで、肝の気血を補い、疏泄作用を高め、気血の流れを改善する漢方処方を二種類飲んで頂きました。
服用ひと月目で良く話されるようになり、蕁麻疹もほとんど出なくなりました。
その後、お酒を飲まれると少し蕁麻疹が出ましたが、夜も眠れるようになり、精神的にも調子良く、漢方薬は今も継続してお飲み頂いており、蕁麻疹は8か月間治まっています。(2019年8月ボテジャコ掲載)
蕁麻疹、不眠、やる気がない 35歳男性
一年半前から蕁麻疹が出ています。
抗ヒスタミン剤を内服されていますが、治らないとご相談です。
朝起きた時や夕方から夜によく出て、腕、足、お腹など、痒みがとてもひどく、掻きむしってしまわれます。
衣類の刺激や天候の変化でもひどくなるとのことでした。
慢性蕁麻疹は症状が長期間にわたり、原因もわからないことが多いものです。
漢方では少陽病位に属する場合が多く、この方には胆経、大腸経の袪風、化痰、清熱解毒、疎肝解鬱などの働きのある薬方を2種類選びました。
途中で薬方の変更が必要で、1年半の服用となりましたが、漢方薬をやめることができました。(2024年、4月ボテジャコ掲載)
慢性蕁麻疹の当薬局症例写真
滋賀夕刊掲載記事
滋賀夕刊に掲載した慢性蕁麻疹に関する記事(改善例など)をご紹介します。
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管理薬剤師
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