大雪で積もった雪も順調に溶けて、予報通りの暖冬を感じます。
先日、お家の庭木にはお腹の黄色い鳥がやってきました。
雪の白色をバックに、鮮やかな黄色が目立ったのでネットで調べてみたのですが
お腹の黄色い鳥~マヒワ、キセキレイ、アオジ…?
鳥には全く詳しくないので名前はわかりませんでした。
雪のあとエサがなく、うちの庭木には南天があるからでしょうか…

今回は尋常性乾癬の2名のご紹介です。

62歳、男性
20年以上前、40歳頃からの尋常性乾癬です。
ずっと塗り薬で治療されていました。
一年前に仕事や家庭の事でストレスが大きくかかった後に湿疹がひどくなり、色んな治療も試しましたが、一進一退とのことで漢方薬相談にご来店でした。
乾癬の湿疹は赤みが強く、ポロポロと落屑がみられ、痒みはそれほど強くないものの、それが体幹部を中心に全身に出ていました。
この方には補血と清熱の漢方薬方を中心に、活血、托毒排膿、解毒の働きのある生薬等の煎じ薬と葉緑素の養生食をお飲み頂きました。
経過は非常に良好で、2ヶ月程で赤みが薄くなり始め、半年でかなり薄くなり、9ヶ月目にはほとんど乾癬の湿疹はなくなりました。
しかし尋常性乾癬は再発の可能性もあるため、根気良く続ける必要があります。

65歳、女性
元々20才台の頃にも尋常性乾癬の湿疹が出ていました。
今まではあまりひどくなかったのですが、3か月前からひどくなってきたとの事で漢方相談に来店です。
腹部を中心に体幹、足にも赤い乾癬の湿疹が数多く一面に出ています。
非常に範囲が広く、見かけ上はとても痒そうなのですが、尋常性乾癬はあまり痒みがないのが幸いです。
この方には清熱と補血の漢方薬を煎じ薬でお飲み頂きました。効果は2か月ぐらいから感じられ、少し赤みが薄くなってきました。4か月目にはかなり薄くなり、半年ほどで色素沈着が薄く残るぐらいになり、10か月目にはほとんど見た目もわからなくなりました。
漢方薬は結局1年間お飲み頂いて廃薬としました。
尋常性乾癬は再発することがありますが、その後も経過は良好です。

(初回来店時)

(2か月後)

(1年後)

(ボテジャコ掲載)

尋常性乾癬は炎症性角化症の代表的な皮膚疾患です。
以前は欧米人に多く、日本人には少ないと言われていた尋常性乾癬ですが、食生活の欧米化や環境の変化から、日本でも多くなってきました。
なかなか治らなかったり、治まっても再発したりで、罹患期間がとても長くなることが多いものです。
お悩み、お困りの方、どうぞ漢方相談をご利用下さい。
西洋医学の診方・考え方と東洋医学の診方・考え方は違うものです。
なので西洋医学で難治のものでも東洋医学では効果が出るのです。

尋常性乾癬については当薬局HPもご覧下さいね

尋常性乾癬についての論文発表