今回は、第一子を出産後、断乳してから1年ほど経っても生理が戻らず、ご相談に来られた方からいただいたお手紙をご紹介します。
第二子も希望されており、「できれば薬には頼りたくない」という思いから、漢方を選ばれました。
漢方薬だけでなく、毎日の食事についても一緒に見直しながら、ご自身の身体と向き合っていかれました。
お手紙をいただいた時には、第二子を妊娠5か月になっておられました。
以下、お手紙です。
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私は、第1子出産し、断乳後1年位、生理が戻らなかったので、
漢方を服用し始めました。
2人目も欲しいなと考えていたのと、
あまり長い間生理が止まっていると子宮が委縮してしまい、
子供が授かりにくくなると聞いたことがあったのがきっかけです。
薬には頼りたくないな・・・と、ずっと思っていたので、
まだ漢方の方が体への負担も少ないのかなと思い相談に行きました。
症状だけでなく、毎日の食事内容までアドバイス頂けたのが良かったです。
少し神経質になりすぎる所があるので今は食事をつけてはいませんが、「人を良くする」と書く“食”はとても大切なものだと思っています。
もう1つ良かったなと思ったことは、自分の体と向き合い、以前より、自分の体が分かる様になったことです。
排卵しているんだろうな・・・・
というのが大体ではありますが分かる様になったことです。1番の驚きはこれかもしれません。
自分で自分の体を知ることって、以外と難しい様に感じます。自分の体を良く知ってコントロールしたいものです。
生理痛があるのは普通ではないこと、食事での養生法など意外と知らない情報も多く頂ける場でもある様に感じました。
今は2人目妊娠5ヶ月です。


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産後、なぜ生理がなかなか戻らないことがあるのでしょう
産後に生理が戻らない理由には、さまざまなことが考えられます。
授乳中は、母乳をつくるために「プロラクチン」というホルモンが多く分泌されます。
プロラクチンが高い状態では、脳から卵巣へのホルモンの働きかけが抑えられ、卵胞の発育や排卵が起こりにくくなります。そのため、授乳中に生理が止まっていること自体は、身体の自然な仕組みです。
断乳すると、通常はプロラクチンが低下し、少しずつ排卵や月経のリズムが戻っていきます。
しかし、産後の身体は、それだけで説明できるものではありません。
妊娠・出産によって身体は大きく変化します。出産時には出血を伴い、その後すぐに育児が始まります。
十分に眠れない日が続き、授乳中は母乳をつくるためのエネルギーや栄養も必要になります。
体重が大きく減ったり、食事が十分に摂れていなかったり、睡眠不足や強いストレスが続いたりすることも、排卵や月経の再開に影響することがあります。
ですから、断乳後も生理がなかなか戻らない場合には、プロラクチンだけではなく、産後の身体がどこまで回復できているかという視点も大切だと考えています。
東洋医学では、出産・授乳をどう考えるのでしょう
産後の身体は、東洋医学では**「多虚多瘀(たきょたお)」**の状態にあると考えます。
多虚とは、妊娠・出産によって「気」や「血」を大きく消耗し、身体を養う力が不足している状態。
多瘀とは、出産後、悪露などが十分に排出されず、「瘀血(おけつ)」が生じやすい状態をいいます。
そのため東洋医学では、産後は消耗した気血を補いながら、瘀血を残さないよう身体を整えていくことを大切にします。
さらに、女性の月経や妊娠には「血(けつ)」と「腎(じん)」が深く関わっていると考えます。
出産では多くの血を消耗します。
そして、身体が十分に回復する間もなく育児が始まります。
夜間の授乳などで睡眠不足が続けば、身体を養い、生殖にも深く関係する「腎精(じんせい)」も消耗しやすくなります。
さらに東洋医学では、母乳は「血」と深い関係があると考えられており、授乳が続く時期には、お母さん自身の身体を養うことも大切です。
つまり、
妊娠・出産で気血や腎を消耗する
↓
十分に回復しないまま育児が始まる
↓
睡眠不足などでさらに身体を消耗する
↓
授乳によって、さらに多くの栄養が必要になる
産後とは、このような時期でもあります。
第二子を考えるからこそ、産後の養生を大切に
第二子を希望されて相談に来られる方をみていると、第一子の妊娠、出産、授乳、育児と頑張り続け、ご自身の身体を十分に養う時間が取れないまま、次の妊娠を希望されていることも少なくありません。
もちろん、第二子を授かりにくい理由はさまざまで、すべてを産後の消耗だけで説明することはできません。
けれど、「次の妊娠のために何をするか」と考えるとき、第一子の妊娠・出産で消耗した身体が、きちんと回復できているかという視点も大切です。
食事から必要な栄養をしっかり摂ること。
できる範囲で睡眠や休息を確保すること。
そして、基礎体温やおりもの、月経など、身体から出ているサインにも目を向けてみること。
今回のお手紙の中にも、
「症状だけでなく、毎日の食事内容までアドバイス頂けたのが良かった」
そして、
「以前より、自分の体が分かる様になった。排卵しているんだろうな……というのが大体ではありますが分かる様になった」
と書いてくださっています。
私は、この「自分の身体が分かるようになった」という言葉が、とても印象に残ります。
基礎体温をつけていると、低温期から高温期への変化などから、排卵が起こっている可能性を推測できることがあります。
おりものや月経の変化なども、身体の状態を知る一つの手がかりになります。
漢方相談では、単に「生理を起こす」ことだけを目的にするのではありません。
食事や睡眠、基礎体温、月経の状態なども一緒に見ながら、産後に消耗した身体をもう一度養い、次の妊娠に向けて身体を整えていくことを大切にしています。
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今日は一日、雨模様。
ひんやりと肌寒ささえ感じる一日でした。
暑かった夏も、少しずつ終わりに近づいているようです。
ずっと水不足だった庭木も、久しぶりの雨で少し元気を取り戻しました。
適度に水と栄養が必要なのは、植物も一緒ですね。






