Kさんは20台、一児のお母さんです。
小学生の頃からアトピーを発症されました。成人するまでは比較的落ち着いて経過していたそうですが、結婚してからひどくなりました。
一昨年10月には顔が真っ赤に脹れてしまい、京都の医院へかかられ、腫れはおさまるも、首から腕にかけての湿疹が治らないとのことで来店されたのです。
来店時は首周り、腕に発赤、丘疹が多数あり、足関節裏側もたまにかゆみがあります。かゆみは夕方からひどく、お風呂上りかゆみがきついとのこと。
糸錬功で確認するとKさんは皮膚穴の合数は低いものの、遺伝因子の反応が無いようです。家族歴を確認してもアトピーの家系はないとのことでした。
当店へお越しのアトピーの方では圧倒的に遺伝因子をもっておられる場合が多いのですが、Kさんは違って後天的にアレルギーの体質が作られてしまったようです。
最初、漢方薬は清熱瀉火、補血活血、健脾消腫の2剤をお飲みいただきました。
半月ほどで熱を持った感じが取れてきたのですが、一ヶ月目にまぶたが腫れて、赤みかゆみがまた強くなりました。
上半身には熱がありますが、下半身は冷えがあり、調経散寒の漢方薬に変えました。それから除々によくなり、二ヶ月後には少しかゆいかなという程度まで改善しました。
しばらく良かったのですが、秋になるとひじに発赤、かゆみが出てきました。
漢方薬は清熱解毒、温陽利水、活血化オをお飲みいただきました。
冬になると手の乾燥がでてきたため、補血潤燥の漢方薬も飲んでいただきました。
その後、症状はたまにかゆみがでたりするも落ち着き、今年の2月より温補腎陽剤のみに減らしました。
それからとても良好なコントロールができていて3ヶ月間過ぎました。
そろそろ合数も10合になるかなというころ、予約の日、急にこれなくなったとのことで、それから連絡がなくなったのです。
先月二ヶ月ぶりに連絡があり、漢方薬が切れ合数はさがったものの、症状もそんなに悪化しておらず安心しました。
また漢方薬を再開されました。
空白の二ヶ月間ですが、娘さまが保育園に通いだされたのですが、どうしてもお母さんとは離れられず、しかたがないので二ヶ月間ずっとお母さんも保育園で過ごしたとのことでした。
現在はお肌の調子も非常によく、娘様もあの苦労は何やったのというくらい元気に保育園に通われているそうです。