先日の不妊カウンセラー体外受精コーディネーターでの話です。
習慣性流産とは、繰り返し流産を繰り返す場合のことをいいます。
2から3回の流産はこの中には含まれません。
数回以上流産を繰り返した場合は習慣性流産に入ります。
名古屋市立大学 生殖・遺伝医学講座教授の杉浦真由美先生によると
習慣性流産の場合、原因が分かるものは40?50%とのこと
原因として
自己免疫異常 抗リン脂質抗体 17.4%
抗核抗体 18.3%
染色体異常 夫婦染色体均衡型転座 4.5%
胎児染色体異常 18%
子宮奇形 双角子宮、中隔子宮 3%
内分泌異常 黄体機能不全 23,4%
糖尿病 1%
甲状腺機能異常 10%
このうち、とても気にかかったのは抗リン脂質抗体の判定基準です。
会場の先生方も、ちょっと意外なリアクションだったのですが、
普通抗リン脂質抗体の判定は1回では不正確で、
3ヶ月あけて2回行なうことが望ましいそうです。
最近の傾向として、判定基準の数値を低くする傾向にあり、
基準値ぎりぎりの数値の場合、
感染症によるものの可能性がほとんどだとの事。
心当たりの方は、もう一度検査されることをお勧めいたします。
いずれにしろ、流産を繰り返されている場合早い段階でこれらの検査をすることは、大事です。
抗リン脂質抗体の場合、妊娠してからの血栓の問題があります。
病院治療では、アスピリン ヘパリン注射、場合によってはステロイドの内服
と言うことになります。
36週まで治療を続けることを考えると、判定は大事です。
サトはアスピリン大嫌い、ヘパリンだって出血しやすくなるし、
ステロイドはもっと嫌いです(本当に影響ないのでしょうか)
でも重症の抗リン脂質抗体の場合は、
この方法で赤ちゃんを恵まれることも多いようですから、
仕方のないときもあります。
問題なのは擬陽性の場合ですね。
中医学では、衛益顆粒と、
血栓の予防として冠元顆粒を服用していただく場合が多いのですが、
やはり体質と状態を考えながら服用するのがベストですよ
冠元顆粒は微小血管循環の改善に優れている事が知られています。
その効果はアスピリンに勝るともいわれています
アスピリンの副作用のことを考えると、とても興味深いものですね。
本当に、漢方薬の力はあなどれません
いずれにしても、原因不明が50?60%ということ。
ここに、体の状態のことを考えなければならないところがある
と思っています。
冷え、血液不足、血液の流れが悪い、低体温・・・
その体質がかかわっていると思います。
自分の体を振り返り、
何の問題も無い状態なのか。
もし問題があるようだったら、
中医学の力を試すこと・・
そこに光の道が見えることもあるのです。
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