先日日曜日は、京都で京滋奈中医研の定例会でした。
本日の講師は、元気が出るからだの本や、ベーネベーネなどでおなじみでもある、不妊専門講師の河野先生でした。
河野先生は西洋学的な知識をきちんと説明し、
中西医結合としての、中医学の立場から説明されます。
中医学だけで対処しようとする行き過ぎに、常に警告をされます。
私達が冷静に対応するために必要な知識です。
私達が判断する上で大事なことは、
体温もきれいになってきて、半年しても妊娠されないときの判断です。
また、既往歴も無視してはなりません。
卵管閉塞は、不妊原因の35%と言われますが、
クラミジア感染や、子宮内膜症を既往歴に持っている方は、
卵管閉塞の危険性が高いので、
卵管検査はされる必要があるでしょう。
完全に癒着して変形している場合は、中医学だけの対応では不可能です。
ただ、閉塞していても、癒着による変形がなければ、中医学の対応で卵管の閉塞が改善し、妊娠に至る例が多くあります。
Tさんは、2年目になり不安になってサトのところに来られました。
1年近く周期療法の対応をさせていただき、体温や、不定愁訴は改善しましたが、妊娠しないため不安になって病院に行かれることにしました。
卵管検査の結果、閉塞が分かり、
2ヶ月してから再度再検査をすることにしました。
そこで、卵管閉塞の時によく服用していただく
芎帰調血飲第一加減と
爽月宝を服用していただくことにしました。
2ヵ月後の卵管検査は、閉塞はなくなりましたが、通りにくかったため
体外受精に進まれる予定を立てられました。
さらに上記処方を服用しながら、周期療法で対応させていただいたところ、
予定通り生理が来ず、しばらくして妊娠のお知らせをいただきました。
西洋医学の検査により、原因がはっきりし
漢方の対応を病気の要因にあわせて対応させていただいたためにえられた
成功例だと思います。
中西医結合の理想とするところです。
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