子宮内膜が薄い原因として、特に今回力を入れてお話されたのは
D&C・・・つまり、人工中絶などの子宮内膜の処置の方法についてです。
東口先生は、処置のときに使う道具をわざわざ札幌から持参していただき
私達一人一人にまわして見せて下さいました。
幅1センチ弱ほどの子宮の大きさにしてはとても大きく見える道具で
実際に処置するときはどうやって行なうかお話されました。
産婦人科医になって一番緊張した処置が、
この道具を使って初めて処置をしたときだそうです。
先輩の医師から、
「ゴリゴリと音がするまでかきとれ」
と言われたそうです。
この処置は、手探りでするので分かりにくく、一つ間違うと子宮に穴が開くそうです。
子宮の基底膜に傷がつくと、もう子宮内膜は出来ないのですが、
処置の間何処からが基底膜か分かる方法も無く、
子宮内膜が薄いといわれる方の多くは、
このような処置を受けた経験があるとの話でした。
中途半端な妊娠はよくないとよくお話しますが
胎児が育たず、やむなく処置しなければならない結果になり
その後子宮内膜が傷ついてしまう可能性があることを考えると
妊娠すればいいのではなく
充分な状態で妊娠することが大事だとますます思いました。
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