今無事に不妊カウンセラー・体外受精養成講座が終わり帰宅途中です。
荒木重雄先生の講義はいつも最新の情報に基づき、
大変参考になります。
今回の内容は少し驚きました。
不妊治療をされている方は体外受精を最後の砦に考え、
結構期待感があると思いますが、私が思っているより、生産分娩率が低いと実感しました。
「2007年度分の体外受精ー胚移植などの臨床実施成績」が
「日本産科婦人科学会雑誌2010年3月号」に掲載されたとのことですが
ARTの総治療周期数は 161,980周期
そのうち生産分娩(すなわち出産できた数) 17,644周期
つまり10%ほどしか出産まで至ってないということで
治療周期数はかなりな勢いで増加傾向にあるのに比べて
出産までいたる数は頭うちで、
やや減少傾向に至っているとのことなのです。
背景には医療を行う側と、医療を受ける側の両方に様々な原因があるようですが
いずれにしても、体外受精を実施するにあたって
少し冷静に考えたほうがよさそうな気がします。
そのほかにも、体外受精、顕微授精、調節卵巣刺激法、自然周期採卵など
妊娠率の話がありました。
医師によって、様々な考え方があるとしみじみ思いましたが
不妊カウンセラーとしては、それらのデーターを客観的に見て
冷静に判断していく必要があると思いました。