漢方で病気を治して行くことを志す・・・
それは、実際のところ生半可では出来ません
独学ではなかなか難しい・・・
流派も色々あるし、参考書もたくさんありますが
一番大事なことは
やはり良い師匠にめぐり合うことだと思います
私は30年ほどの漢方人生の中で
師匠と呼べる先生は2人です
一人はもうお亡くなりになっております
K先生
日本漢方の古方派の先生です
漢方だけでなく東京での薬局の丁稚奉公を終えて
帰ってきた私に
OTCのことも、経営的なことも多義にわたり教えて
もらいました
中でも、私が病気や色んなことでつまづいて
精神的にかなり弱っているとき
うちに漢方の勉強しに来るかって声をかけてもらいました
そのことがあったから今の私がいるといっても
過言ではありません
主に吉益東堂の類聚方(尾台榕堂の類聚方広義)を基に
教わりました
師匠が良く言われていたことに
漢方薬を使うことが漢方じゃない
漢方の理論、考え方にのっとって使うことが漢方だ
だから、漢方の考え方にのっとらない使い方は
漢方じゃない
健康食品でも、食べ物でも、それがたとえ新薬でも
漢方の考え方で使えばそれが漢方なんだ
と
師匠に教わるということは
師匠の考え方を教わるということですね
そしてその考え方が自分の考え方になる
長く付き合っているうちに
だんだん師匠と同じ色に染まっていくというか・・・
修業は守破離といいます
守がまず一番大事
守の期間が非常に長い・・・
まさにその通りですね
K先生、お酒が大好きでした・・・