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我々漢方家は料理家と共通するところがあります
漢方薬はいくつかの生薬を配合して処方が成り立って
いるため、その生薬の品質が非常に大切です
良くない品質の生薬を使うと、効果が落ちるばかりか、
悪くすると副作用が出ることも・・・
例えば、桂皮は
輪切りにした時、幹の白い所ができるだけ少ないものが良く
新しいものの方が良品です
味は、噛むと甘く、渋みが無く、辛味が強く、
芳香性の強いものが良品です
さらに良品の中でも患者さんや処方に合わせて
使い分けて行く必要があります
桂皮でもベトナム桂皮は味が濃く、温める作用が強いです
広南桂皮は比べると味は薄く、発表作用が強いです
目で見て、臭いをかいで、触って、口に入れて・・・
五感で感じて確認しないといけません
漢方エキス顆粒剤の普及により漢方が身近に飲めるように
なりましたが、漢方薬による副作用情報が出ることも
以前より多くなりました。
その多くの原因は
誤治(あやまった治療=漢方の選び間違い)ですが、
中には生薬の質の悪さから来ているものも少なくない
と思います
メーカーさんのエキス顆粒剤は既に出来上がってしまっているため
生薬をこちらが選ぶことは出来ませんが
できるだけ処方ごとにメーカーは選びます
煎じ薬の場合はできるだけ生薬の品質にこだわります
生薬の産地、栽培法等によって品質の違いが出ます
患者さんの状態に合うレシピを選び
こだわった生薬で調合し
それを煮出したスープをのんで
健康を取り戻して頂くのです
ごめんなさい
煮だしたスープはあまり美味しくはありません・・・
竹内美香穂先生の相談日:月経痛、生理不順、PMSなど 専門相談
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