昨夜のNHK「卵子凍結の真実」の内容は

衝撃的でした

私にも年頃の娘があり、娘も同じ漢方相談の道を進み始めており

自身の将来の目標に向けて猛勉強、研修中です

そして彼女自身さまざまな葛藤の中、将来設計について

夢を持ったり、ある程度あきらめたり

私のこの仕事の影響で、考えることが多々あるよう。

 

以下、テレビ番組のまとめについて

簡単にご紹介いたします

 

今迄に卵子凍結をされている方は

1004

44の医療機関でおこなわれたとのことです。

そのうち

凍結卵ですでに出産12

妊娠を試みた人85

ほとんどの人が凍結したままとのことでした

凍結卵と使うということは

体外受精による妊娠ということになりますが

年齢による妊娠率が紹介され

 

体外受精の出産率 (2014年統計)

3518.1

408.1

450.8 

ということであるのと

卵子を凍結することにより、やはり卵子に負担がかかるとのことですから

実際の妊娠率は、これよりも下がるというお話でした

 

「少しでも若いころの卵子を保存しておきたい」

その願いを叶えるのが卵子凍結です

 

39歳の時に19個の卵子を凍結した方の話が紹介されました

凍結の費用

手術の前納金35万円

保存費用 63万円

合計98万円

 

8日間ホルモン注射で複数個の卵子を成長

19個の卵子を採卵しました。卵巣は倍以上に腫れ

採卵時の負担も大きかったようです。映像では、全身麻酔にもかかわらず

一つ一つ卵子を取るたび、全身が硬直する姿が映し出され

改めて「採卵」ということが、卵巣に大きな負担をかけているということを

感じさせられました

解凍しておしまいではなく、そのあと育児があると

現在42歳になったその方の不安な気持ちを語られていたのが印象的でした

 

凍結卵子は、凍結解凍の時壊れやすいため

40代の女性の妊娠率から考えると 

40個から50個卵子が必要

現実的には卵子を取る手術10することになるということ

そして以下のリスクについて紹介されました

卵子凍結のリスク

採卵時に卵巣から出血を起こし卵巣に負担をかける

そのことにより卵巣を取ってしまうなど、将来不妊になる可能性

  麻酔の事故

  血栓症で脳梗塞を起こすなど命につながることが起きる可能性がある

  高齢出産による危険性

  子供が将来大人になってからの影響など成長に影響する不安

 

卵子の凍結が必ずしも出産につながるとは限らないということで

東京渋谷のクリニックの話が紹介され

6年前卵子凍結の看板を上げたが、今は凍結を中止しているとのこと

その理由として

本来は「20代から30代のキャリアアップのために凍結をする方が集まることを予測していた」

とのことでしたが

実際訪れたのは、独身女性でパートナーがいない30歳後半以降の女性で

平均年齢38才であり

32のうち1出産

45まで4の卵子は破棄

出産の希望を持たせて出産できない事実があったからと

院長先生が話されていました

 

凍結した卵で妊娠を試みた人85人だけ残り大半は

凍結したままとのことで

卵子を凍結したことによってかえって結婚が遅くなり

結婚できなくなっている可能性もあると

卵子凍結から5年経過した女性の話を例に挙げていました

卵子を凍結したことによって安心して、目の前のキャリアアップに没頭し

気がついたら結婚できなくなっている(需要が無くなる)と

インタビューに答えておられました

 

日本産婦人科学会では

「健康な女性には卵子凍結を推奨できない」という見解を示しております

子供がいない女性は

 卵子凍結を認めるという方が6割以上とのこと

それに反して医療機関では

 2割でこれは以前より下がっているといいます

つまり実際凍結が始まり分かってきた事実により下がってきているとのことでした

岡山大学 大学院

 中塚幹也先生(卵子凍結の実態について研究)がコメンテーターとして

 最後に

医療界だけではなく社会で議論を

キャリアが途絶えない仕組みが必要

と述べられていました

 

また、改めて、体外受精が体に及ぼす負担と妊娠率を考えたとき

やはり、いかに老化を防ぎ、一人一人の妊娠力を高めるかが大切だと、

再認識しました。

 

漢方薬でできること

しっかり考え

あらゆる角度から、お子様を望むカップルを

サポートさせていただきたいと感じました