AMH(アンチミューラリアンホルモン)は
卵巣の老化程度の指標として、代表的な測定方法です

最近は
若い方でも測定される方も増えつつあり
30歳前半でも「AMHが低いので」

そのようにお話される方が見られるように・・・・!

確かにいい面もありますが
焦らない心で毎日を過ごすことがとても大切胃も関わらず

以前だったら
変に心配せず
ゆっくり体調を整えることに専念したほうが
妊娠に近付ける と思われるような方でも

「AMHが低いので、すぐに体外受精を始めました」と

30歳前半でも
相談に来られた時には
数回以上の体外受精をされている方も!

このAMHですが
「卵子がよみがえる」のご講演の際にも触れられましたが
フォローの方法によっては、AMHの改善も見込める可能性があるということ
これがとても大切なことなのです

卵巣の機能低下や
年齢的要因で妊娠しにくくなっている方ほど

焦らず、丁寧に卵を育ててあげること

上記が非常に大切です

治療を続けて疲れてしまっている卵巣は痩馬

痩馬に鞭を打って倒れてしまうまえに
大切に育ててあげるべきです

40歳以下でも
AMHが低いということは
もともと卵が少ない場合と
何らかの原因で早くなくなってしまったことに分けて考えさせていただきます

もともと卵が少ない場合
これはホルモンの力
「腎精」が不足している ということになりますから
この場合「血肉友情の品を使う」(つまり動物生薬)中国ではここを大切にし
夏先生も「亀板」「別甲」「鹿角」などの製剤を多用されていました

そして卵を大切に育むために眠りをよくするため
心を落ち着ける「寧心」の考え方のもとに
漢方処方を組み合わせ、ゆっくり静かに補う「補法」が中心の処方構成です

この時に、強い刺激は避けるべきです

これはとても大切な考え方であり
私もこの方法を基本として対応させていただきます

そしてもう一つ大切なことは
後者です

卵の減少が通常よりも著しい可能性もあります

この場合免疫性疾患が関連する可能性があり
そこを考え
「黄耆」の入った処方や
「キノコ製剤」などを服用していただくことも考えます

花粉症、アトピー、膠原病などの持病がある場合
注意が必要です

そして

二つの場合に共通して言えること

ストレスを緩和し
リラックスする漢方薬をサポート役にすることです

「肝」が自律神経と関係しますから
「疏肝」という方法でフォローします

「補腎」「寧心」「疏肝」

この3つのキーワードが非常に大切
これから先も
この方法と、活血を上手に組み合わせること

AMHが低くても
卵の質が良ければ妊娠につながる・・・・

そんな方にたくさん遭遇し
実感していることです