10月12日~開催されている『第46回体外受精コーディネーター・不妊カウンセラー養成講座』に参加しました。

体外受精コーディネーター・不妊カウンセラー養成講座は、体外受精コーディネーターや不妊カウンセラーを育て、その質を維持するための養成講座です。毎年、東京都虎ノ門のニッショーホールにて開催されますが、今回はコロナ禍のためWeb開催となりました。

毎回素晴らしいご講演の数々、今回も夢中になって学ばせていただきました。

第46回体外受精コーディネーター・不妊カウンセラープログラム

こうして、不妊カウンセラー養成講座を始め様々な講座に参加し勉強していると、学んだ知識を活かし切れず、たまに逆に歯がゆい思いをすることがあります。

私は子宝漢方相談でAMHの測定をおすすめすることがあります。
AMHとは抗ミュラー管ホルモンの略で、発育途中にある卵胞から分泌されるホルモンです。
この値を調べることで、どのくらい卵巣に卵が残っているかを推測することができます。
そんなAMHの測定をおすすめすると、たまに「そんなの知ってどうするの?と言われそうで…。」や「あまり自分から希望を言いづづらくて…。」と返ってくることがあります。

AMHはとても大切な検査です。
なぜならその後の人生プランに関わってくる値でもあるからです。

例えば、若くてもAMHの値が低かった場合、残りの卵が少ないことが推測できるため、早めのステップアップを考えた方が良い場合があります。
逆に、自然妊娠を望む場合、いつまで自然妊娠で頑張っても良いかを考える際に参考にすることができます。
その方の人生プラン、子宝治療との向き合い方を考える上でAMHの値は重要な意味を持ちます。
先日、中国山東中医薬大学附属病院生殖医療センターの孫振高教授による不妊症オープンセミナーを受けましたが、その中でも孫先生が「今は世界的にもFSHではなく、AMHの値を重視して卵巣予備能を予測する。」とおっしゃっていました。
一見、何も問題が無さそうな健康体の方でも、AMHが極端に低いという方もいらっしゃいます。検査してみないことにはわかりません。
ですので、私は、子宝を望まれるなら1度は測っておいた方が良いと思っています。

AMHに限らず、子宝治療は日々進化しています。
お一人お一人が納得のいく妊活を送れますように、そう願います。