暑い日が続きましたが、台風の後は少し気温が下がりましたね
当店は8月13日(金)~16日(月)までお盆休みを頂きます。
何卒よろしくお願い申し上げます。

おさまらないコロナのため、この一年、漢方の勉強会はズームばかりです
ズームは確かに手軽にできるため、勉強会は以前より増えました、それもかなり…(^^;

ボクは講義をするときはパワーポイントで資料を作ることが多いのですが、
先日は間に合わずホワイトボードに書いてそれを画面に映すというやり方でやりました。

案外このやり方も悪くないですね、固さが抜けると言うか…
やっぱり会場でライブ感を感じながらやるのが一番やりやすいのですが
できるのはいつになる事やら…

その勉強会では口中の疾患に対する漢方の勉強もありました
今日は当店のお客様の改善例をご紹介します

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頬をおさえる女性

60代の女性、8年前からの口中の扁平苔癬でお悩みです。
左内頬の奥に2㎝ぐらいの扁平苔癬が出来ています
しょう油などがしみて、固いものも噛めず食事が不自由で、歯がすれても痛みます

扁平苔癬は皮膚や粘膜に発赤、炎症を伴う白い角化状の難治性の病変ができます。
口腔では頬粘膜が多いのですが、舌や口唇に出来ることもあります。
びらんや潰瘍状になり痛みや食事がしみたりします。
まれにがん化するもあり、原因としてはアレルギーや遺伝、自己免疫、ストレス、代謝障害などが考えられていますが、正確な原因は不明です。

この方も金属アレルギーの可能性から歯科治療の金属は全部取られたのですが、改善しませんでした。
医大病院でも治療薬はなく、漢方に頼って当店に相談に来られました。

漢方の弁証的には少陽病位で裏熱中間症、血熱の病変と考え、瀉心湯に補血剤を加えた煎じ薬を選び、少しずつ処方の変更を加えながら飲んで頂きました。

調子良くなったり、あまり変わらなかったりを繰り返しましたが、最終的には柴胡剤を中心に清熱、消腫薬を加えた煎じ薬で丸2年かかりましたがすっかり良くなりました。
食事も気にせず何でも食べられるようになり、その後1年になりますが再発はしていません