新型コロナによる緊急事態宣言が解除されてから、
関西での感染者の新たな報告は無い状況が続き
少しずつ落ち着きを取り戻しつつあります。
そろそろ妊活を始めようと思われている方も
いらっしゃるでしょう
年齢のことを考えると、新型コロナを怖がっている場合ではないと、
必死の思いで通院されているかもしれません
緊急事態宣言が解除になることで
本当に不安がなくなるのかといえば・・・・
そんな簡単な問題ではないというのが現実ですね。
このような中、今何が大切かまとめてみました
この時期の妊活で、大切な5つのこと
妊活をしていたカップルに、大きな障害になった新型コロナ性肺炎の感染拡大、緊急事態宣言、
そしてとどめの日本生殖医学会の声明。
「今年で、妊活を最後にしようと思っていたので、あきらめます」
そのような声もいただいたことがありました。
「年齢のことを考えると、今治療はやめれません」そう話され、治療を続ける方もいらっしゃいます。
様々な背景を考えると、何もしないでただ待つことはつらいですね。
そうかといって、本当に今妊活を続けることは
大丈夫なのか・・・
私自身自問自答の毎日です
様々な方向性として迷う中
今、妊活で大切なのは
1.卵子の老化を防ぐこと、
2.子宮環境をよくすること
3.ホルモンバランスを整えること
4.精子の状況を良好に保つこと
5.免疫力を付けること
以上の5つだと思います
卵子の老化を防ぐ
これは、妊活をしている方に大きなテーマです
年齢で老化をしていく卵子。
卵子の老化を予防することは、西洋医学的には「酸化を防ぐ」ことが大きなポイントで、
メラトニンなどの働きが注目されています。そのため適度な日光浴などを推奨しています。
「抗酸化力」のあるポリフェノールなどを含む生薬は数多くあり、
その抗酸化力を利用した食事や漢方処方を服用することを考えます。
大豆のイソフラボンやサポニン ブルーベリーのアントシアニン ゴマのセサミノール、そばのルチン、緑茶のカテキン、
発酵茶(紅茶・ウーロン茶など)のタンニン、カロテノイドは、トマトのリコピン 緑黄色野菜、
えびやかになど甲殻類、さけ・ますなど魚類がもつアスタキサンチンなど
(厚生労働省ホームページより)
それでは酸化を防ぐことだけで老化を防げるでしょうか?
東洋医学では「腎」の力が老化を主ると考え、
腎を補うことで、老化を予防することが可能であるという理論があります。
実は西洋医学においても、腎臓と老化は深いつながりがあり、
腎臓の働きが悪いと老化が加速することがわかっています。
腎臓にある「クロトー遺伝子」が老化を抑制する大切な働きをしており、腎臓の働きが弱くなるとクロトー遺伝子の働きが弱まることがわかっています。
(「腎臓の働きと老化」-分子病態治療研究所 抗加齢学研究部教授 黒尾誠より)
西洋医学と東洋医学の接点である、
老化における腎の働きに注目すること。
それが大切なキーポイントです
つまり、卵子の老化を防ぐためには、酸化を防ぎながら、腎の働きを助けることが大切なポイントです。
子宮環境をよくすること
ある産婦人科医さんの書かれた本で、「内診をする時、冷たく感じることがある」という一節を読んだことがあります。本当は一番温かく感じるはずの膣の中が、冷たく感じるとはどんな状況でしょうか?
また、違う産婦人科医さんからは、「子宮鏡で子宮を見たとき、30歳ごろまでの子宮はきれいなピンク色だが、40歳以上になるにつれ、白くなっていく」という話も伺ったことがあります。
つまり、子宮の中の血管が少なくなってしまって、白くなっている状況です。
卵が子宮で育つには、たくさんの血管とつながっていき、たっぷりの血流が流れる過程が必要です。
おなかが冷たくて、白い子宮では、つながる血管もないでしょうし、流れる血液もありません。
当然そのような中では、赤ちゃんが育つのは難しくなります。
赤ちゃんは、ふわふわな、あったかベッドになっている子宮で、すくすくと育つことができます。冷たい硬いベッドでは、うまく育ってくれません。
2.血をたっぷり補ってあげる
3.血流を良くする
4、リラックスする
以上のことがポイントです。
実は、これは生理痛を和らげることと
多くの点で共通します
ミカ先生の、以下のブログを参考にされるといいでしょう
【体質別】生理痛(月経痛)に対する養生法、漢方薬、健康食品。漢方相談専門の薬剤師が、痛みの原因を体質別にチェック、おすすめの養生、漢方薬、健康食品をご紹介いたします。
ホルモンバランスを整えること
妊娠するためにとても大切なものは、「ホルモン」です。
「ホルモン」が無いと、卵が育つことも、妊娠することも、また赤ちゃんが育つこともできません。
そして、このホルモンは、必要に応じて、形を変えたり、量を変えたり、
それはそれは忙しく変化しながら働きます。
それは、脳と、子宮、卵巣の大切なハーモニー。
時には静かに、時にはダイナミックに、
指揮者によってオーケストラが演奏するかのようです。
どのパートも間違ってしまっては、曲は成り立ちません。
ホルモンバランスを整えるのは、
指揮者である「脳」の働きをととのえ、
一人一人の演奏者として、子宮、卵巣の機能を良好にし
調和させることが大切です。
「調和する」ためには、気と血の流れをよくすることがポイントです。
東洋医学では「ホルモン」の分泌は「腎」が主っていると考えます。
ですから、ホルモンの働きをよくするためには「腎」を元気にすることが大切です。
1.気と血を補う(不足があれば)
2.気と血の流れを良くする
3.腎を補って、ホルモンの働きを良くする
1.7時間以上の睡眠を心がけましょう。(夜12時までには寝ましょう)
(低温期は緩やかな運動、高温期は少し活発に)
次回は、精子の状況を良好に保つこと、免疫力を付けることについてご紹介しようと思います。
このような状況の中
東京での感染者数はまだ不安定です。
早く収まりますように・・・・・
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