今はいろいろなところで「梅仕事」という言葉を目にします。
私は、一度かびさせてしまったので、そのあとトラウマでなかなかできません💦

「梅雨」とは、この梅が熟す季節に雨が降る様子から、名付けられた言葉とか
私はあきらめましたが、皆さんの梅仕事上手にはかどりますように

今日は、無理なダイエットから月経不順になり、不妊になってしまった方のお話です。
今の女性は「痩せてスタイルが良い」にあこがれている方がほとんどかもしれないですね。
私も、大学生の頃、ダイエットにチャレンジしたことがきっかけで、月経不順になり、4年生の卒論のハードなスケジュールで、無月経になってしまったことがあります。
その後何年も影響が続き、結婚後まで悩みの種でした。

「思春期やせ症」という病気があります
私も、そこに陥りかかっていたかもしれません。
社会的ストレス、心理的要因、ホルモン的な要因が複雑に絡んで、どんどん悪い方向に行きます

「ダイエットハイ」という状況に至るのですが、
ダイエットハイとは、脳の変化によっておこる現象です。
「飢餓状態」が爽快な気分を引き起こし、やせればやせるほどいい気分になるといった、一種の薬物中毒に似た状態で、やせることをやめられなくなります。

この状態になれば、平常心ではないので体調が悪いなどの症状に気が付きません。無月経になってしまっても,かえって体は軽く、調子がよいので「このダイエットが体調を良くしている、今の体重が自分にベスト」と思い込んでしまいます。
これは命がぎりぎり無くなりそうになるまで気が付かないのです。
極端なダイエットをすると、脳の萎縮が起こり、この現象は二度と元に戻らない状況です。(「思春期やせ症の診断と治療ガイドー文光堂出版」より)

「半年以上の無月経が続くと、月経が回復したとしても、二度と元のホルモンレベルに戻らない」
以前聖路加病院の産婦人科医長の先生から話を伺いました。

結婚年齢が高くなるほど、この影響は大きくなり、妊娠力に大きくかかわってきます。

40歳のYさんは、20代の頃7キロ程やせたことがきっかけで、月経不順になり回復しませんでした。30歳後半でご結婚、子宝に恵まれないため、産婦人科に通院、その中で来店されました。

ダイエット志向は今でも残っており、どうかすると負のスパイラルに入ります。
ストレスなどもあり、「ダイエットハイ」から抜け出せない状況です

「脳」の働きは、「心」と「腎」の働きとつながりがあります
またストレスは「肝」が主ります

心血を補い、腎を養うことで、正常な気持ちに戻しながら
「肝」の気の流れを良くする漢方薬で、ストレスを緩和することで
「ダイエットハイ」から抜け出せるようにサポートしました
長く食事を減らしていたこともあり、「脾」の働きも通常よりも弱くなっています。

40歳で、焦る気持ちもありましたが、このような状況で妊娠すると、赤ちゃんは「低栄養児」になる可能性もあり、流産、早産になりやすいというデーターもあります。

肝・心の血を補い、弱った脾腎の働きを高める漢方薬をしっかり服用していただき、
少しずつ体重を整え、心と体のバランスを取りながら、周期調節法で漢方薬を服用していただきました。

1年ほど経過し基礎体温もきれいになり、精神的に安定し、体調不良の諸症状がなくなってきたころ、妊娠がわかり、その後無事御出産されました。

ダイエットからの無月経による二度と戻らない「卵巣機能低下」ですが、実は漢方薬によって、少しでも正常に近づくのではないかと思います
また脳の萎縮にも良い効果があると思います。
ダイエットハイから立ち直り、月経が回復し、赤ちゃんと出会えることは
「痩せてプロポーションが良い?」ことより、ずっと人生豊かになるのではないかと思います。

先日、お客様から素敵な立派なお花をいただきました
「論文発表のお祝い」と!
とても珍しい紫陽花です!「桜花乱舞」という品種です
大切に育てたいと思います