滋賀夕刊に掲載中の【漢方薬のおはなし】2018年1月分をご紹介いたします。
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今月は、第193回『インフルエンザと戦う~うがい・手洗い・漢方薬~』です。
-以下、記事本文-
一年で最もインフルエンザが流行る時期がやってきました。
学生時代、進級がかかる大事な試験の前日にインフルエンザを発症し出席停止、後日、これに落ちたら留年という後が無い状態で再試験を受ける羽目になった苦い経験があります。
ちょうど一月の下旬でした。
インフルエンザ対策としては、うがいや手洗いを徹底させる、マスクをする、予防接種を受ける、などが挙げられますが、受験や進級など大事な季節を乗り切るためには、どれだけ対策してもし過ぎにはなりません。
東洋医学では、体表面や粘膜のバリア機構を「衛気(えき)」といいます。
ちょうど、天然のマスクのようなものです。
衛気がしっかり機能していると、ちょっとやそっとでは風邪やインフルエンザにかかりません。
衛気を元気にするのは「衛益顆粒」という漢方薬です。まずはしっかりバリアして、ウイルスを体に入れない事が大切です。
それでも、ウイルスが入ってしまうことがあります。
そういう時の為に、入ってしまったウイルスの増殖を抑制する天然の抗ウイルス剤、「板藍根」(生薬)もおすすめです。
中国の小中学校では、板藍根を煎じた液を児童の喉に吹き付けて、風邪の予防をしているくらいだそうです。
板藍根には飲みやすい顆粒タイプがあります。
衛益顆粒と共に、いつものインフルエンザ・風邪対策にプラスして、ぜひ取り入れてみて下さいね。
今更ではありますが、学生時代の私がちゃんとこの対策をしていれば、きっとあんなに苦しい思いをしなくても良かったのでしょうね。