滋賀夕刊に掲載中の【漢方薬のおはなし】2019年4月分をご紹介いたします。
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今月は、第208回『排卵障害と漢方薬~東洋医学で女性をフォロー~』です。
-以下、記事本文-
新元号「令和」の施行まであと数日となりました。
実は中国最古の医学書である『黄帝内経』の中に、「令和」の文字が既に記載されています。東洋医学とも関係が深いこの文字が新元号に選ばれ、常々東洋医学に基づき漢方相談をしている私たちには非常に感慨深いものがあります。
近年、漢方相談で女性に多いのは、排卵障害による月経不順や子宝のご相談です。
排卵障害には、そもそも卵が育たないタイプや、育った卵が排卵されないタイプがあります(併発している場合もあります)。
卵が育たない原因としては、先天的な生殖能力の弱さや卵の栄養となる気血の不足などが考えられ、生殖能力を助けたり、気血を補ったりする漢方薬を使います。
卵が育っても何かに邪魔されて排卵できない場合は、ストレスや老廃物の蓄積を確認し、それを取り除くような漢方薬をおすすめします。
最近では、月経痛や月経不順の相談で来店された10代~20代前半の方でも、経過観察中で排卵障害が確認され、急遽そちらの対策をすることも少なくありません。
現在まで、数多くの排卵障害のお悩みに寄り添い、多くの女性の笑顔に出会うことが出来ました。
「令和」は、一人一人が明日への希望とともに、それぞれの花を咲かせられるように、という願いを込めてつけられたとのこと。
一人一人の体の悩みが解決し、それぞれの希望の花が咲きますように、そう願ってやみません。