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滋賀夕刊に掲載中の【漢方薬のおはなし】2021年1月分をご紹介いたします。

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今月は、第229回『腰痛、座骨神経痛~痛みの大敵、寒湿の邪~』です。

-以下、記事本文-

今冬は寒さが厳しく、軒下に垂れ下がるつららが早くから見られました。

東洋医学では身体に影響する気候の害を六淫(風寒暑湿燥火)の外邪といいますが、その中でも寒と湿の邪は痛みやしびれには非常に悪影響です。
それまで調子のよかった腰痛が寒波の到来で痛みだしたり、足のしびれがひどくなったりすることも少なくありません。
不通則痛、不栄則痛(通じないと痛む、栄養されないと痛む)の原則通り、寒さによって血流が悪くなり、組織も栄養されず代謝が悪くなり痛みやしびれが起こります。

これに対し漢方薬は散寒袪湿の働きを中心に活血化瘀、袪風止痛、利水消腫、温補腎陽等の処方で対処します。

数カ月前から右腰が痛み、右のお尻からひざまで痛みとしびれがつらいと言われる65才のMさん。
坐骨神経痛と言われ、湿布は毎日貼り、我慢できない時は痛み止めを飲まれます。
元々腰痛持ちですが、寒い日は特にひどくなり、車の運転も出来なくなってしまい、家族に送ってもらって来店されました。

加齢により腰椎関節の変形が起こり神経を刺激して痛みが起こっているようですが、前述の漢方薬による対処で、一か月目から痛みが楽になりだしました。
それから半年の服用でほぼ痛みもしびれも改善し、予防のためにお続けです。

慢性的な痛みは冷えると悪化する場合が多く、お風呂で温め血行を良くして軽いストレッチをする事や、外仕事の時はカイロを使い冷えないようにする事も大事です。漢方薬と養生で寒い冬を乗り切りましょう。

滋賀夕刊掲載【第229回】漢方薬のおはなし