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滋賀夕刊に掲載中の【漢方薬のおはなし】2021年3月分をご紹介いたします。

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今月は、第231回『慢性のめまい~ふわふわ、ぐるぐる~』です。

-以下、記事本文-

4年前からめまいに悩まされているNさん。
頭の位置を変えるとグワンとめまいが起こり、立っているだけでもフワフワし気持ち悪くなることがほぼ毎日あると言われます。

季節の変わり目は特にひどくなり、聴力は大丈夫ですが右耳はずっと詰まっている感じがしているとの事。
脳の検査では異常はなく、めまい止めや漢方薬も長く飲んでいるのにあまり症状が変わらないため、何とかしたいとお越しになりました。

めまいに対して漢方では水毒や血虚、血熱、気の上衝、血の道等を考慮して薬方を選択します。
中でも水分代謝のくずれである水毒が原因している場合が多く見受けられ、白朮、茯苓、沢瀉、半夏などの利水生薬を使う機会が多くなります。

Nさんには脾胃の働きを整えて水分代謝を良くする薬方を中心に補血剤、理気剤、疏肝剤などを組み合わせました。
現在、服用一年少しになりますがほとんどめまいは無く、耳の詰まりも随分改善しています。

お仕事の忙しさからめまいが始まってしまったHさん。
立ち仕事しているとふわふわと揺れだしてしまいます。
Hさんも検査で脳には異常はないとの事で、水分代謝を整える薬方を中心に、補気剤、補血剤などを組み合わせ、2か月程で漢方薬をやめる事が出来ました。

めまいには他にも頸椎が影響している場合や自律神経系が原因している事もありますが、それぞれに合った漢方薬や生薬によって改善に導くことが出来ます。
季節の変わり目で気圧の変動が大きい時期は特に注意が必要です。

滋賀夕刊掲載【第231回】漢方薬のおはなし