滋賀夕刊に掲載中の【漢方薬のおはなし】2026年6月分をご紹介いたします。
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今月は、第294回『生殖医療専門医のお話~漢方との連携の大切さ~』です。
先日、神奈川県の生殖専門医による講演を聞く機会があり、その中で「生殖医療と漢方の連携」についてのお話がありました。
私は20年以上にわたり不妊相談に携わってきましたが、生殖医療専門医の立場から漢方との連携をどのように考えているのか、大変興味深く聞きました。
講師の先生は、「漢方の先生との連携プレーがとても大切だと思っている」と話され、実際に漢方専門薬局の先生方と取り組んだ難治症例で、良い結果につながった例が何例もあったことを紹介されました。
漢方専門薬局では300種類以上の漢方薬を取り扱っており、ホルモン値・卵胞の発育状況・子宮内膜の状態・採卵や移植のタイミングなど、病院からの情報を共有しながら、その時々の状態に応じて柔軟に調整できることに価値を感じていたとのことでした。
実際に期待される相乗効果として、卵子や精子を取り巻く環境への配慮、不妊治療に伴うストレスへの対応、気血水のバランス調整などが挙げられ、「不妊治療の成功率が上がっていると実感している」という言葉もありました。
さらに、「西洋医学だけでは生活習慣を変えることは難しい」「睡眠・食事・冷え・ストレス・疲労といった部分まで支えていくことも漢方の役割ではないか」という言葉もありました。
その点は、私たちが日頃の相談で大切にしていることとも重なります。
西洋医学と漢方、それぞれの強みが合わさることで新しい可能性が生まれる。
不妊で悩む夫婦を支えるために、これからも生殖医療との連携を大切にしていきたいと思います。









