先日、東京から映画制作会社の方が、本陣ギャラリーを参考に見せてほしいとお越しになられました。
作られる映画の舞台が明治11年頃で、コレラが蔓延し、その薬を求めて薬舗に… みたいな感じだそうです
展示物の写真を撮られ、少しお話して短時間でお帰りになられましたが
現在NHKで放送中ので「大奥」もそうですし、ここ数年のコロナ禍より感染症との闘いが注目されるようになったからでしょうか。
あまり詳しくはこちらからはお聞きしませんでしたし、ネット配信が主と言われてたので、見られるかどうかは…
さて、今回は成人のアトピー性皮膚炎の2名のご紹介です。
35歳、男性
子供の頃にアトピー性皮膚炎を発症し、一時期は治まるも、成人し再発してしまいました。全身に湿疹ができ、痒みがきつく夜寝ている間にかきむしり、下着に血が付きます。
ヒジや首すじはじゅくじゅくと体液が滲み、体幹部はカサカサで黒ずんでいます。
仕事もできる状態ではなく休職中で、漢方薬を希望され来店されました。
この方の皮膚は血湿、血燥、血虚、血熱等が混在した状態で、慢性的な湿疹の炎症により、皮膚の新陳代謝の低下も考えられました。
最初は清熱化湿、補血活血、補気健脾薬等で赤みや痒みを抑え、皮膚の新陳代謝を促し皮膚新生を目標に漢方薬で対処しました。
8か月程で湿疹はひじの一部だけになり、仕事にも復職することが出きました。
漢方薬をやめるまではまだかかりますが、希望が持てるようになったとお喜びです。
24歳、男性
乳児の頃にアトピー性皮膚炎を発症し、中学・高校生の間は一時的に治まっていました。
しかし社会人になり一人暮らしを始めたら、また症状が再発してしまいました。
交代勤務で、夜勤のときが特にひどくなるとの事。
体幹部、ひじ、ひざの屈面に発赤を伴う湿疹が見られ、痒みもきつく、軟膏や内服薬で対処されています。
この方は少陽系と膀胱系の異常が見受けられ、湿熱による湿疹が多いようです。
漢方薬を2剤と食養生のため補助食品をお飲み頂きましたところ、次第に症状は安定し、9か月目で漢方薬は1種類に減らすことができました。
その後、少し漢方薬は変更しながら、最終的に4年10か月かかりましたが、漢方薬を廃薬することが出来ました。
(ボテジャコ掲載)
実家で暮らしているときは治まっていても、社会人になり一人暮らしで悪化する方は結構多くいらっしゃいます。
普段の食事はとても大切ですが、一人住まいではなかなかうまく管理できないことが多いですね。
特に皮膚病や免疫系のご症状の方は、やめる必要のある食材を最低限しばらくカットするだけでも違いが出るものです。