天気予報の通り急に寒くなりましたね
この時期は朝スカッと晴れていたのが、午後あやしくなってきたかと思っていると…
木之本名物 湖北しぐれ…

お陰で洗濯物はびしょ濡れです
弁当忘れても傘は忘れるな…

でも悪い事ばかりではありません
しぐれの日はほぼ出ます
~虹~
なんか毎日出てるね~ってときも…
虹ってちょっと心が晴れますね

今回は鬱傾向の方、お二人の紹介です。

62歳、女性

数ヶ月間不眠が続き、病院でうつ病の診断を受けられました。
一年前から体が寒く、背中から足までが冷えるのに、首より上は熱くなり汗が出るとのこと。
高血圧の薬も飲んでおり、あまり薬は飲みたくないとの事で、漢方薬を希望されました。
体質をお聞きすると少陽の虚証と判断でき、五志の憂の反応に腎系の異常が見受けられ、漢方の煎じ薬を選びました。
一ヶ月程で冷えが改善され、二ヶ月目には体も軽くなりました。
しかしその後、家庭の事やお葬式などでストレスが重なり、体がだるくやる気が起きないとのこと。
そこで気の流通を良くし、瘀血を改善する漢方薬も加えたところ、とても調子良くお過しです

18歳、女性

うつ傾向でやる気が起きず、午前中はほとんどベッドの中で過ごし、夕方まで起きられない日も多いとの事で、ご家族で相談に来られました。
体のだるさ、頭痛、食欲不振、吐き気や喉の異物感など、いわゆる不定愁訴も多い状態です。
来店時、ほとんどの症状は五志の憂の異常が関連し、大腸系、肝経、三焦系など、多くの経絡に気の乱れがある様子です。
このため気を発散し肝気の流れを改善する薬方、水分の滞りや瘀血を改善する薬方等を選びました。
喉の異常や胃腸症状は短期間で消失しましたが、その他の多くの不定愁訴の改善には長くかかりました。
ご家族の協力もあり根気良く漢方薬を飲まれ、2年半ほどの後、お仕事にも就くことができました。

鬱傾向の方はご家族の方と一緒に来られることが多いです。
18歳の娘様の相談最後の日、ご両親ともに来られ
仕事に就くことが出来ました…
と、お母様が涙ぐまれたのを思い出します。

ご両親の心にも虹がかかった時でした…

(ボテジャコ掲載)