足踏みどころか、冬と春の間を反復横跳びしているぐらい
今年の春は荒れますね…
以前にも3月末とか、4月の1日に雪が降って少し積もったことはありましたが…
もう冬用タイヤは履き替えたという方がいらっしゃいますが
これ以上荒れないことを祈ります…

さて今回は不眠症~熟睡できない、寝た感じがしない… という男性2名のご紹介です

63歳 男性

以前から寝られない事は時々あったが、近頃はほとんど寝た感じがしないと来店されました。
精神的に落ち着いている時は寝られるが、何か小さな事でも気にかかると頭が冴えてしまい、全く寝られないと言われます。
漢方薬も今までに病院で出してもらい、3種類まで飲んだけれどもあまり効果はなく、現在は睡眠薬をのまれています。
それでも効き目がもう一つで飲み続けたくないとの事。
お話を聞いていると、とても理論的で頭の回転が速く左脳優位的な方に思われます。
漢方薬は滞った気の流れを改善し、こだわりを緩めて脳の緊張状態を緩和する漢方処方を2種類飲んで頂きました。
効果はとても早く現れ、一か月程で睡眠薬をやめられました。漢方薬も4か月経たずに終わることが出来ました。
(ボテジャコ掲載)

55歳 男性

家の事で色々ストレスがありよく眠れない、寝ても夜中に何度も目が覚めてしまい熟睡できない、目が覚めたときは動悸がしている、昼寝をしようにも逆に寝られず、仕事で車を運転することも多く心配だと言われます。
食欲が落ちて体重も減り気味です。検査で心臓にも他にも問題はないとの事。
元来元気な方ですが大きな心配事からの自律神経系の過緊張が原因のようです。
この方には滞った気を発散させ、肝の気の流れを整えて胃腸の働きも改善するように漢方薬を2種類飲んで頂きました。
効果は徐々に現れ、2か月目で動悸は無くなり、少し眠れるようになってきました。
4か月経つ頃にはよく寝られる日も出てきて、8か月目には毎日ぐっすり眠れるようになりました。
(ボテジャコ掲載)

最初にご紹介した63歳の男性は特に効果がとても早く現れた例で、
多くは55歳の男性の方のように数か月はかかることが多いものです。
睡眠薬を常用されていて、それをやめたいという場合は長く時間をかけて徐々に睡眠薬を減らしていく必要があります。
焦れば焦るほどよけいに眠れないもの
寝ようとすればするほど眠れないもの
脳が興奮してしまってはなかなか眠れないものです
漢方薬が気持ちの過緊張を緩め、リラックスさせるように働いてやさしく自然な睡眠に導きます。

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東洋医学では、午後11時~午前1時は気血陰陽の転換期と言われます。
日中は陽・気が活発に働き、夜は陰・血が中心となって働きます。
陰・陽が交代しながら働くことで生体のリズムが整い、健康が保たれています。
午後11時~午前1時(子の刻)はこれがちょうど交代する時間で
体を一旦リセットしてリズムを整える最も大切な時間なのです。
中国には
「寧舎一頓飯、不舎子刻時眠」
(子の刻の睡眠を捨てるくらいなら、一度の食事をあきらめた方がいい)
ということわざがあるくらい重要視される時間帯です

また、午前1時~午後3時は肝の時間と言われ
全身の血を集めて解毒と修復をする肝が活発になったり、回復する時間です。
この時間にしっかり休めると一日の疲れがとれ、明日を元気に迎えることが出来ます
まとめると午後11時~午前3時は睡眠のゴールデンタイムと言えます。
*漢方的セルフケアレシピ/竹内美香穂著 より引用

午後11時には布団に入れるように、遅くても日付が変わらないうちに休むことが大事ですね