先日、数年ぶりにご相談でお越しの60代の女性の方
その時は口腔扁平苔癬の漢方相談でした
口腔扁平苔癬には2年間漢方薬を服用頂き、良くなりました。
今回は別のご病状の相談ですが、
口腔扁平苔癬がその後大丈夫かお聞きしたら
「あれから全然大丈夫です!」とのこと!

口腔扁平苔癬は口腔粘膜に角化異常を伴う慢性炎症性疾患です。
実際は口の中の頬粘膜が多く、歯肉、舌などにもでき、白く角化した炎症病変が見られます。
びらんや潰瘍状になることもあります。
熱い食べ物、香辛料、柑橘類などが刺激になって痛み、食事が思うように取れないことや、歯磨きが痛くて不自由なったり、味覚異常を感じる事もあります。
正確な原因は不明で、アレルギーや遺伝、自己免疫、ストレス、代謝障害、遺伝性、細菌性、ウイルス性…など色んな説が言われています。
歯科用の金属アレルギーが原因と言われてセラミックとかチタンに代えて改善したという報告がありますが、これも明らかにされてはおらず、当店で改善した
方も歯科治療の金属は全部取られたのですが、それでは改善しませんでした。
経過が長期間にわたることが多く、ある程度良くなっても再発することがあり、またまれにがん化する事もあると言われています。

先日お越しの60代の女性は漢方薬をやめてから4年以上になりますが、再発もしていないとの事で本当に良かったです。

口腔扁平苔癬のもう一人ご紹介です

50歳代の女性

2年前に口腔扁平苔癬の診断を受けておられます。
元々は口内炎と思われていて、なかなか治らないため病院に行ったところ診断されました。
ステロイド軟膏を使用されていますが、改善せず当店に遠方よりご相談に来られました。
がん化する可能性もあるからと、定期的に検査をされているとの事。
両方の頬粘膜にも、舌の裏にも白い病変があり、食べ物がしみて痛いと言われます
先ず漢方薬は
上焦中焦の清熱と補血を中心とした煎じ薬をお飲み頂きました。
最初2週目ぐらいまでは扁平苔癬が治まる傾向だったのですが、それからまた出始めて一進一退を繰り返しです。
それから補気剤など薬方を数回変更しましたが、いずれも一進一退は変わりませんでした。
現在は清熱剤と下焦の瘀血に対する薬方を中心に服用頂いていますが、良い日が増えてきています。

口腔扁平苔癬ですが経験的に、生薬によってアレルギーをお持ちの方があるように思います。
その見極めも煎じ薬でないとできないため、飲んで頂く漢方薬はどうしても煎じ薬になります
この女性も長期間一進一退を繰り返しており、非常に難治性ですが、
きっと漢方薬で良い結果が出せると思っています~