お正月も明けましたが、
冬の寒さもますます厳しくなり、
ここは、今までの養生をポイントにして冷えから体を守ることが、
更に大切になってきました。
新しい年になり、
今年はさらに多くの方にコウノトリが来られること
そのお手伝いができるようにと思っております。
一人一人の妊娠までの背景には、多くの涙があり、
無力感、報われない思い、くやしさなどつらい毎日を過ごされたこともあると思います。
先月妊娠された方からお手紙をいただきました
ホームページでは、今までいただいたお手紙の一部を掲載いたしておりますが
実は70通を超えるお手紙をいただいており
お手紙を読むと、私が気づいていなかった悲しみに触れることもあります。
私自身、思い出すためにも
少しずつ残りのお手紙をこちらにご紹介しようと思います。
Tさんからのお手紙~~~~~~~~
看護師として働いていくうちに、様々なストレスを感じながらも、仕事優先に過ごす毎日を送っていました。
結婚後の生活も見据えて、職場を変え、日勤だけの勤務になりましたが、新しい仕事内容、新たな勉強、人間関係の構築に夢中になり、ますます自分の体のことに対して無関心に過ごす日々を送っていました。
そのうち、生理が遅れ、量も減り、次第に生理が来なくなりました。その時期は、仕事も忙しく、結婚も控え、さらに多忙であったために、煩わしい生理が来ないのを「ちょうどいい。」と感じるようになっており、あまり気にせず
過ごしていました。新しい結婚生活の慣れること、仕事と家事を両立することに今度は没頭し、以前よりも増して、体について気にかけることもなく過していたら、生理がなくなってから2年以上も経っていました。
いつかは子どもが欲しいと思っていましたが、すぐにとは考えていませんでした。しかし、いつでもできるよう、体を調えていく必要があると思い、その時から自分の体にやっと目を向けるようになりました。
不規則な状態から生理がなくなる間に、数回、産婦人科へ行き、生理を来させる薬を飲んだこともありました。
しかし、「もう、自力で生理が来るのは難しい。妊娠は考えられない。」と医師からはっきり言われ、また、内服による気持ち悪さは仕事にも支障が出るほどでした。
薬は、一時的に生理を来させるだけで、ずっと規則的に来ていた生理が来なくなったのには、自分の体に原因がある、その根本を治さなければ、自力で生理が来るようになるのは無理ではないかと思い、何か他の方法はないのかと、かなり焦っていました。
インターネットで必死に検索すると、「本陣薬局」に辿り着き、「ここなら前に進めるかもしれない。」と、直感で思ったのを覚えています。愛知から片道約3時間の距離、しかし、主人も「私の体のためならできることはするよ。」とのことで、協力してもらえ通い始めました。
初めての来店時、問診の記入、先生との話で、自分の体を改めて見つめることは、今まで自分の体から目を背けていたため、とても辛く、また、生理がないという恥ずかしいような思いと、本当に普通の体になれるのだろうかという不安な思いが大きくありました。しかし、先生と話すうち、落ち着いて体調について考えられるようになり、前向きに取り組んでみようと思ったのを覚えています。医師から絶望的な言葉を言われた私にとっては、先生の一緒に考えて下さる姿や、親身になって聞いて下さる姿は、とても救われる思いでした。
先生は、自分では気づいていない症状について、改善するようなアドバイスと共に、漢方薬を処方して下さいました。睡眠不足、胃腸の弱さ、イライラ、冷えなど、私の体はギリギリの状態でまわっており、とても生理を
来させる余裕がない状態であることが分かりました。毎月1回のペースで通い、症状や体調の変化によって、調剤を変更して下さり、それに従って内服していくことが、自分にできることと思い、とにかくがんばりました。
距離的なこともあり、また、毎月の漢方代も決して安価ではなかったのですが、2年間がんばれたのは、先生が自分のことを分かってくれて、毎回親身になって話を聞いて下さったからだと思います。先生に話すうちに、泣いたこともあります。また、気分が落ち込んでいて話したくないなという時でも、先生と話していると、何がそうさせていたのかが分かり、徐々に気分も晴れていきます。毎回、帰り道はとても気持ちが晴れ、すっきりし、前向きになっていました。その積み重ねと同時に、先生への信頼感も、来店する度に高まり、気づいたら月日が経っていたという感じです。
また、体調も良くなってくると、心にも余裕が出てきて、規則正しい睡眠、食事をすることが、とても体に必要なことなんだなと実感できるようになりました。さらに、前向きに考えられるようになり、気力も充実してきているのを感じました。
服用を続けていると、1年もしないうちに、自力で生理のような出血が数日あるようになり、また翌月にもあり、という変化が出てきました。その頃は、まだ周期も不規則で、基礎体温も安定していませんでした。しかし、規則正しい生活を心がけ、徐々に毎月生理がくるようになり、おりものもしっかり見られるようになってきました。
そのような体と心の変化とともに、「子どもがほしい。」と徐々に思うようになりました。先生からは、「もう少し体が調ってからの方がいい。」と、私を思って言って下さっていましたが、そんな中、念願の妊娠に至りました。2年前は、もう子どもは無理だという自信喪失感と、それを受け入れて生きていこうという、とても辛い気持ちで過ごしていました。そんな自分が、「何か前に進める道が絶対にあるはず。」というあきらめない気持ちを持った時に、先生に出会えたこと、そして、先生、家族がずっと支えてくれたことで、今の自分があると思います。
妊娠してからも、体調に合わせて通わせていただきました。悪阻がひどく、全く漢方が服用できない時期もありましたが、その時期の症状に合わせて、服用できるものを選んで下さいました。9か月まで仕事をしながら、順調に経過できたのも、先生のおかげだと思っています。漢方薬を続けているせいか、お腹の赤ちゃんも元気で既に体重も十分にある状況です。現在10カ月です。
もうすぐ会えると思うと楽しみです。出産がんばります。また、出産後も漢方薬を続けたいと思っています。
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Tさんは、2時間以上かけて月1回県外からご来店されていました。
月経の状況から厳しい状況ではありましたが
私は、難しい方ほど「よし頑張ろう!」と
気力がわいてくることがあります。
これほど私を頼ってくださっているのだから
頑張らなければ!という使命感に沸くのですね。
久しぶりに、この手紙に触れ、そのころの新鮮に気持ちを思い出しました。
奇跡を起こすこと
希望の光になること
やはり私の目指す道です
追申です
Tさんはそのずっと続けていただき
二人のお子さんに恵まれました(*^-^*)