はじめまして!6月から新たに本陣薬局の相談員になった、竹内太紀です。
今後は私も、ブログを投稿していきます!
皆さん、どうぞよろしくお願いします。
さて、記念すべき第一回の投稿ですが、私の生い立ちや漢方相談への思いを書いてみたいと思います。
是非読んでいって下さい!

本陣薬局を経営する両親(崇浩先生、聡先生)の元、幼少期から高校卒業までを
滋賀県の長浜で過ごしました。
家には漢方薬が当たり前のようにあり、風邪を引けば漢方、体が痛くなっても漢方、
毎日の健康維持に漢方と、まさに漢方漬けの日々だった事を思い出します。
また体を動かす事は大好きで、小学校~高校卒業までは、
アルペンスキーという競技スキーに明け暮れました。
高校卒業後、薬学部へ入学。卒業後そのまま東京や福岡の漢方薬局で働きながら、修行を積みました。

 

さて、私の性格を簡単に言い表すなら、「優柔不断、受け身、面倒臭がり」です!
幼少期から大学卒業、就職に至るまで、あまり深く考えることをしなかった私は、
どこか流れに身を任せるように過ごして来たと思います。
漢方相談という仕事についても、あまりよく考える事はありませんでした。

修業時代の前半は、自分の中途半端な考えと、周りとのギャップにとても苦しみました。
他の先生は、患者さんを治したいと心から思う先生達ばかり。自分が向き合う患者さんも、
本気で治したくて、藁にも縋る思いで相談に来る方達ばかり。
想像以上の責任の大きさ、周りとの熱量の差を痛烈に感じました。
「今のままでは患者さんを診る事は出来ないよ」
他の先生からそう言われた事もありました。

転機をくれたのは、一人の患者さんの改善例でした。
その方は酷い眩暈と吐き気、それに伴って鬱のような状態になってしまっている方でした。
漢方薬をお出ししたところ、一カ月で劇的に改善。
電話口でのとても元気そうな声、感謝の言葉を聞きながら自分の事のように嬉しく思い、
「ああ、本当に元気になってくれて良かったな」
と、漢方相談をする上でのやりがいを感じました。

さて、私の性格は「優柔不断、受け身、面倒臭がり」と言いましたが、
同時に、「感受性豊かで、不憫な人を放っておけない」傾向にありました。
だからこそ弱っている方は何とかして助けたいし、そんな方が元気になっていく事は、
とても嬉しい事でした。

この経験を経て自信をつけ、やりがいを強く感じた私は、
「どうせ過去の生き方なんて変えられないし、これからも受け身で面倒臭がりな性格は
簡単に変えられない。でも目の前の患者さんを何とかしたいという気持ちは、人一倍強いはず。
誰になんと言われようが、漢方相談をやるんだ!」
と決心をしました。

それからは本当に多くの患者さんと関わらせていただきました。
足に重い掌蹠膿疱症を患われた方に、わずか一カ月で綺麗になった足を見せられ、
「えっ!?」と声を出して驚いてしまったり…
眩暈、耳詰まり、不安症で悩まれていた方から、久しぶりに家族で出かける事が出来たと聞き、
涙が出そうになったり…
末期がんで余命宣告を受けた方が、必死に生きながら元気に話されている姿を見て、
心の底から勇気をもらったり…
中々治す事の出来なかった患者さんから、「もう無理だと言ってくれた方が楽なんです」と言われ、
言葉に詰まり何も言えなくなったり…
(これは今でも、どう返すべきだったかとふと思い出して悩む事があります…)

色々な患者さんと関わる中で、一つの考えにたどり着きました。
「人間にとっての一番の幸せは、健康である事なんだろうな」
多くの人が当たり前に感じている健康を、もう一度取り戻すためにもがき苦しんでいる方が沢山いる。
私たちの仕事は、そういった方々の健康を取り戻し、
幸せを実感してもらう事なのではないかなと思います。

今でも基本はのんびり、ダラダラっとしている私ですが、
患者さんの事は人一倍考え、悩み、何とかしたい思いで日々を過ごしています。
お悩みの症状などございましたら、どうぞお気兼ねなくお問い合わせ下さい。