腰部脊柱管狭窄症と漢方
Lumbar spinal canal stenosis
長年腰やおしりの痛み、違和感が取れず、
最近は太ももの裏にも違和感が出てきてしまった・・・。
足の指がしびれるので病院に行ったら「腰部脊柱管狭窄症」と診断、
経過観察と言われたけど、ずっとこのままなの・・・?
山登りやハイキングが趣味だったのに、最近は少し歩いただけでもつらい、
これからは趣味をあきらめるしかないのだろうか・・・?
「腰部脊柱管狭窄症」は、近年増加傾向にあります。
足腰の痛み、しびれがある場合、「腰部脊柱管狭窄症」かもしれません。
上記のような症状でお悩みの方は当薬局にご相談下さい。
漢方なら、痛みやしびれの根本的な改善が可能です。
腰部脊柱管狭窄症とは
脊髄の通り道である脊柱管が狭くなり、神経を圧迫することで、痛みや痺れを引き起こす病気です。
これが腰部の脊椎(腰椎)で起きた場合を、腰部脊柱管狭窄症と言います。
現在知られている原因としては、
- 先天的な骨の変形
- 加齢による組織の老朽化
- 腰椎すべり症や椎間板ヘルニアといった疾患からの併発
などが挙げられます。
先天的要因や加齢が原因の場合は、ただの慢性的な腰痛と診断されるケースも少なくないようです。
具体的な症状の特徴は、
- 太ももやおしり、もも裏に痛みや違和感を感じる
- 足の指や足裏、ふくらはぎなどのしびれ
- 少し歩いただけで症状が増悪する、休むと楽になるを繰り返す(間欠性跛行)
といったものが挙げられます。
当薬局に来られる方の傾向として、しびれは足の指から始まることが多いようです。
腰部脊柱管狭窄症の一般的な治療は、薬物やブロック注射といった対症療法(根治ではなく症状を緩和させることだけを目的とした治療)がほとんどで、手術をしたとしても、数年単位で見ると効果があるとは言い切れないという研究結果が報告されています。
いずれにしても、腰部脊柱管狭窄症に対しては積極的な治療が行われていないのが実情です。
腰部脊柱管狭窄症についてもう少し詳しくお知りになられたい場合は、こちら 腰部脊柱管狭窄症のページもご覧下さい。
漢方と腰部脊柱管狭窄症
当薬局では、腰部脊柱管狭窄症に対して、東洋医学の基本「不通則痛(通じざれば痛む)、不栄則痛(栄養されなければ痛む)」にもとづいて、まずは気血水の流れの改善に努めることで対応します。
四方を海に囲まれる日本は湿度が高いのは仕方がなく、腰痛やひざ痛、神経痛などの痛みの原因として一番多いのは水毒(体に溜まる要らない水)です。
「水は寒なり」といい、体の余分な水は冷えやすく、痛みが寒冷により悪化することも多いです。
また、日本は狭い国土に火山が多く、土も水もミネラルが少ないため、食事からの摂取ミネラルが不足しがちになります。
ミネラルは骨や関節の代謝にはとても重要で、関節の痛みが多い原因の一つになっています。
また、近年では血毒(巡りや質の悪い血)による腰痛や神経痛が増加している印象を受けます。
食の欧米化に伴い油の摂取量が大幅に増えていることが原因でしょう。
油の過剰摂取は血毒の原因になり、血毒は体の組織の栄養不良に繋がり、骨や関節の衰えを引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症に用いる漢方薬には、蒼朮、茯苓、防已など水分やミネラルの代謝を良くする生薬が入っているものや、当帰、川芎、芍薬、地黄など血を補い関節を養う生薬が入っているもの、瘀血(血の巡りが悪くなったもの)を改善するもの、弱った足腰を丈夫にするものなど多くの漢方薬があります。
これらを、症状や体質に応じて選ぶことができるため、長年のしびれや痛みなどの辛い症状もあきらめる必要はありません。
また当薬局では漢方を選定する際、「糸練功」という医療気功の技術を用いており、お客様の病態をより正確に把握し、漢方の証(現在の体質と病態、漢方処方)を導き出すことができます。
糸練功については、詳しくはこちら 糸練功(しれんこう)とはのページをご覧下さい。
漢方が目指すゴールは、体質を整え根本的な改善を目指すことです。
腰部脊柱管狭窄症のような根治が難しいとされる疾患でも、考え方は同じです。
辛い痛みや痺れで悩んでいらっしゃるのであれば、ぜひ一度お問い合わせ下さい。
腰部脊柱管狭窄症の改善例
60代女性
山登りが趣味で毎週あちこち出かけていましたが、最近下半身の痺れと腰の痛みが出て、大好きな山登りが出来なくなってしまったそうです。
病院に行くと「腰部脊柱管狭窄症」と診断されたとのこと。
問診、望診、糸練功から、水毒、水滞を整える漢方を中心にお飲みいただきました。
長期戦の予想をしておりましたが、驚くことに服用開始から1カ月で痛みや痺れがおおむね消失し、3カ月後にはほとんど症状が無くなりました。
無理しない程度に体を動かすようお伝えし、服用開始から半年で山登りを再開されました。
この頃から少しずつ漢方の減量を行い、ちょうど1年ほどで卒業されました。
現在も症状無く、元気に山登りをされているそうです。
80代男性
7年前から腰痛と足のしびれでお困りで、それまではグラウンドゴルフもされていたのですが、杖無しでは歩けなくなってしまいました。
太ももにかけて痛みとしびれがあり、右足はしびれで感覚がありません。脊柱管狭窄症と言われ、手術もずい分前に勧められたがされなかったとのことでした。
風湿邪を取り除く漢方薬と、脾胃を元気にし利水する力のある漢方薬をお飲みいただきました。
湿邪を除き水分代謝を整えることでミネラルバランスが良くなり関節に栄養が届き、症状の改善に導くのです。
2カ月目で痛みはほぼ無くなり、大分歩けるようになりました。
70代女性
両足がしびれ、おしりから足先まで冷えるのに夜中はカーっと熱くなったり、少し歩いただけで力が抜けてしまい、足が出なくなるとのことです。
脊柱管狭窄症の診断を受け、来店されました。
阻害された血流を改善する漢方薬、腎を補い弱った足腰を丈夫に保つ漢方薬をお飲みいただきました。
時間はかかりましたが、1年半ほどでしびれ等が出なくなり、今では買い物に行き長く歩いても大丈夫です。
60代男性
脊柱管狭窄症から坐骨神経痛を発症してしまい、おしりが痛み、ひざ下から足の先まで痛みとしびれで苦しんでいらっしゃいました。
注射や牽引、整体などもされたことがあります。
仕事が忙しく、また温度の低いところでの作業が多いため、冷えと無理が悪化した原因のようです。
冷えや湿気を飛ばす漢方薬と脾胃を元気にする漢方薬を合わせてお飲みいただいたところ、2カ月で大分楽になり、5カ月目には好きなゴルフにもいかれましたが、ひどくならなかったとのことでした。
80代男性
数年前から右足が冷え、痛みとしびれ、腰痛もあります。
少し歩いただけで足に力が入らなくなり、休まないと歩けません。
腰椎の弱りや変形に対して、水分代謝を調節する漢方薬や、牛膝が配合されており下半身をつかさどる腎を元気にする漢方薬、血流を改善し痛みを止める漢方薬をお飲みいただきました。
高齢なため期間はかかりますが、歩ける距離もずっと長くなり痛みもずいぶん治まりました。
70代女性
しばらく歩いていると、しびれと痛みで足が出なくなり歩けなくなってしまいます。少し休むとまた歩けるという繰り返しで、間欠跛行(かんけつはこう)があり、ずっと車の送迎が必要でした。
ミネラルや水分バランスを整える漢方薬を中心に服用いただきました。
当初は効果が現れるまでに時間がかかりましたが、8カ月の服用で、ずいぶん長歩きができるところまで良くなり、「今日は電車で来ました。駅からここまで来るのに信号で止まっただけです」と嬉しそうにお話しくださいました。
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