急に季節が進み、初冬の訪れを思わせるような毎日ですね。
この時期、身体がついていけず体調を崩される方が増えています。
最近は風邪のご相談もとても多くなりました。
風邪は、引きはじめの段階で漢方薬を服用しておくと、その後の経過がまったく違ってきます。
この時期にしっかりと整えておかないと、冬の間に何度も風邪を繰り返すことにもつながります。
どうぞ、しっかり養生していきましょう。
先日、とても苦労されていた方がついに妊娠され、順調に経過しているとのご報告をいただきました。
このまま無事に出産を迎えられるよう、祈るばかりの毎日です。
さて今回は、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)で悩まれていた方が、妊娠に至られたお話をご紹介します。
多嚢胞性卵巣症候群を乗り越え、1年半後に自然妊娠
30代の女性。結婚から4年、月経周期が安定せず、なかなか子宝に恵まれませんでした。
病院での治療も受けていましたが、治療によるストレスや体調不良のため、続けることが難しくなり、当店にご相談に来られました。
病院での診断は「多嚢胞性卵巣」。
卵胞がいくつも見られるものの、ひとつひとつが十分に育たず、排卵まで進まない状態でした。
もともと胃腸が弱く、仕事のストレスや疲労によって体温が安定せず、冷えとほてりを繰り返していました。
そこで、まずは胃腸の働きを整え、ストレスを和らげ、卵の成長に必要な「腎(じん)」の力を高めることを目標に、漢方薬を服用していただきました。
服用を始めてから少しずつ体調が整い、顔色が明るくなり、胃腸の調子も安定。
1年半後には自然妊娠され、その後もご予算に合わせて安胎(あんたい)の漢方薬を続けていただき、無事ご出産を迎えられました。
多嚢胞性卵巣と「脾」と「腎」の関係
実は、多嚢胞性卵巣で悩む方の多くに、胃腸の弱さ(=「脾(ひ)」の働きの弱さ)が見られます。
東洋医学では「脾は後天の精」といわれ、食べたものをエネルギーに変えて生命力を育む大切な臓腑です。
この「脾」の働きが弱ると、「先天の精」を蓄える「腎」にも十分な栄養が届かず、生殖の力が低下して卵の発育が損なわれ、結果として多嚢胞性卵巣につながると考えられます。
現代医学的には、ホルモンバランスの乱れ、高プロラクチン血症、インスリン抵抗性などが原因とされていますが、
その背景には、脾と腎の働きの弱さ、ストレス、冷え、脂質や糖分の摂りすぎ、冷たい飲食などが重なり、
「痰濁(たんだく)」という老廃物が体内に滞り、卵巣の働きを妨げることが多いのです。
妊娠後も大切な、安胎(あんたい)という方法
多嚢胞性卵巣の体質の方は、黄体ホルモン不全を伴うことが多く、妊娠後に流産のリスクが高い傾向があります。
そのため、妊娠が成立したあとも、体を支えるサポートを続けることがとても大切です。
東洋医学では、「安胎(あんたい)」という、妊娠中のサポート方法があり、妊娠周期の体調の変化に応じた、漢方薬の服用方法があります。
上手に周期に合わせてサポートすることにより、つわり、精神不安、流産、早産の予防、浮腫み、妊娠糖尿病、高血圧、痔、腰痛、妊娠線の予防などが可能です。
気血を補い、体調を良くすれば安産にもつながります。

秋が深まり、初冬を迎えつつある庭では、
今年ひときわ美しかったシュウメイギクの花も、先日の雨であっという間に花びらを落としました。
それでも、残った茎が小さな蕾をつけ、けなげに咲いています。
画像は花びらを落とす直前のシュウメイギクです。
2週間近く、このような姿を見せてくれていました。
この庭を受け継いだ当初は、うどんこ病などの病原菌がはびこり、大変な状態でした。
けれど、少しずつ土を作り、土壌菌を整え、木酢液やニームなど自然の力を借りて手入れを重ねるうちに、
今ではほとんど薬を使わずとも、病気にならない強い庭になってきました。
人の体も同じですね。
手をかけ、整えることで、本来の力を取り戻していく――
そんな自然のしくみを日々、庭と共に教えられています。







