先日も、赤ちゃんご出産のうれしいご報告をいただきました。
3500g近い、しっかりとした大きさの赤ちゃん。
妊娠・出産までには色々と大変なこともありましたが、送っていただいたお写真を拝見すると、ふくふくとした愛らしいお顔で、こちらまで元気を分けていただいたような気持ちになりました。
そして今日は、当店で漢方薬を服用され、一人目のお子さんを授かった後、さらに二人目を授かられた方からいただいたお手紙をご紹介したいと思います。
この方は、子宮内膜症があり、月経痛もとてもお辛そうでした。
そろそろ病院での不妊治療を考えましょうか、とお話ししていた矢先に自然妊娠され、その後も一人目のご出産前後まで、欠かさず漢方薬を続けてくださいました。
子宮内膜症のこともあり、将来のことを見据えた体づくりを意識してきましたが、二人目の妊活を始めてからは比較的スムーズに恵まれ、無事ご出産。
このたび、心のこもったお手紙をいただきました。
お手紙のご紹介
竹内聡先生、本陣薬局の皆様
この度元気な女の子を無事出産することができました。産前から大変お世話になりました。一人目も妊娠前からお世話になり、また一人目出産直後からも子宮内膜症のこともあったので、二人目のことを考えた処方をしてくださっていました。一人目はなかなか授からず何度も病院や漢方を処方していましたが、二人目の赤ちゃんはすぐに私たちの元に来てくれました。これも漢方はもちろんのこと、毎回先生が食事や生活の中で気を付けることを私の体調のことを踏まえて教えて下さったことの積み重ねがあったからこそだと思います。妊娠中も、つわりや貧血、夜眠れなかったり等いろいろありましたが、その都度丁寧に対応してくださり、大きなトラブルもなくお産を迎えることができました。無事元気な赤ちゃんが産まれてきてくれて本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

中医学から見る子宮内膜症〜「瘀血」と「冷え」が招く不調と、妊娠というチャンス
子宮内膜症による強い月経痛は、単なる「痛み」ではなく、子宮周囲の癒着が起きているサインかもしれません。この癒着は、妊娠しにくさ(不妊)だけでなく、妊娠成立後のトラブルにつながる可能性もある、注意が必要な状態です。
特にチョコレート嚢胞(子宮内膜症性嚢胞)がある場合、嚢胞内で古い経血がたまり続けることで「慢性的な炎症」が持続します。中医学では、この状態を「瘀血(おけつ:血の流れの滞り・汚れ)」が長期化・悪化した結果、さらなる病理産物である「痰濁(たんだく:ネバネバした老廃物)」や「熱毒(ねつどく:炎症性の熱)」を生み出した複合的な病態と捉えます。これらが相互に影響し合い、卵巣機能の低下や子宮内環境の悪化を引き起こし、妊活の大きな妨げとなっていきます。
中医学が考える根本原因:「衛気(えき)不足」と「冷え」
このような状態の背景には、より根本的な体質の乱れがあります。
中医学では、身体を外邪から守る防御機能を「衛気(えき)」と呼びます。この衛気が不足すると免疫力や自己治癒力が低下し、冷えが子宮をはじめとする下半身に停滞します。冷えによって血流が悪化し、結果として「瘀血」を生み出す土壌ができあがるのです。
つまり、子宮内膜症の背景には「冷えによる血流悪化」と「気の不足による免疫力・代謝力の低下」という二つの要因が深く関わっていると考えます。
妊娠・産後の「体質改善のチャンス」を活かす
妊娠中や産後は月経が停止し、子宮内膜症の活動性が一時的に落ち着く時期です。この期間に、冷えを取り除き、気血の流れを整え、体質改善を進めることで、子宮環境そのものの改善が期待できます。
このチャンスを活かし、妊娠継続力や妊娠しやすさにつなげていくことが大切です。
今年の紅葉は本当に美しく、今も庭の木々は色とりどりの姿を見せてくれています。
こうした美しい季節に出会える時間を大切に過ごしたいと感じます。
雪が降れば厳しい寒さもありますが、白く染まる庭にはまた別の美しさがあります。
今年の冬は、どのような表情を見せてくれるのでしょうか。
季節の移ろいを、心と身体で感じながら、楽しめる毎日でありたいと思います。




