26日土曜日・27日(日)は東京で開催される

中医不妊症のスクーリングに出席してきました
今回のスクーリングでも、非常に大きな希望となるヒントを
得られたました
行く時よりも、何倍も元気になって帰路につけた気持ちです

1日目は

前半 王愛延先生による「男性不妊の対応について」

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今までのまとめのような形で
明確に分類して講義

私もいつも実感するのですが
男性不妊の方の相談を受ける場合
体調の不良を訴えられる場合より
あまり不調を言われない場合のほうが多いということです
一見元気そうに見える方でも
男性不妊の可能性があるということを心にとめなければならない・・・
話を伺いながら
再度注意深く対応させていただこうと思いました

そして
山東中医薬大学附属病院 産婦人科教授
孫振高先生による

「原発性卵巣機能不全(POI)に対する治療の攻略」

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中国では一人っ子政策が廃止され
二人目を望む高齢の不妊患者が急増しているようです

最近の中国の研修では
以前よりも高齢の不妊患者が増加しているようです

まず原発性機能不全(POI)の定義ですが
ESHRE(欧州人生殖医学会)2015により新定義となりました

1.40歳以下の女性
2.持続的に4カ月以上閉経或いは稀発月経
3.2回以上の測定で、FSH≧25(4週間以上の間隔を置いて)

POIの発生率は40歳以下の場合100人に1人
      30歳以下では1000人に1人という割合・・・

何より「なぜ?私が?」
突然40歳手前で閉経に至る、または卵巣の機能が低下してくことに
戸惑うばかりだと思いますが

病因としては明らかになっているものだけを上げると

遺伝子関連・・・染色体異常
代謝性疾患・・・ガラクトース血症、17α‐水酸化欠損症
自己免疫疾患・・APS(多腺性自己免疫症候群)、ドライアイ症候群、重症筋無力症
医原性・・・・・化学療法、放射線療法、手術
ウィルスなど・・流行性耳下腺炎、HIV感染

これはあくまでも明らかになっているものだけですから
当然このほかにも原因は考えられると思います

上記のことについて医原性についてさらに詳しく
講演されました

最近では子宮内膜症などの
チョコレート嚢腫の摘出術によって、卵巣機能が著しく低下する可能性については
わりと認識されつつありますが
これはかなり実感することが多く
もし漢方薬の服用によって、子宮内膜症による様々な障害が緩和できれば
手術の選択を留まっていただけたらと思っています

POIの診断としては
AMH(アンチミューラリアンホルモン)の測定値が安定しているので
最近はこの測定値を基準とされているようです

中国の中医薬病院産婦人科では
先生によって漢方薬だけではなくホルモンなども使用されることが多くあります

この卵巣機能不全に対しても

重症の場合
漢方薬だけではなく
少量のエストロゲン製剤を使用する方法について紹介されていました

この件については
基本的に日本では
ホルモンによって生理周期をコントロールされる場合が多く
病院でのホルモン周期と同時に
漢方薬で対応する状況が必然的に多くなるので
大変参考になる内容です

処方例としては
長い閉経状態で更年期のような症状が出ていることに対して
ストレスを緩和する疎肝理気の漢方薬を最初に処方して症状を緩和し
その後、卵巣機能を高める補腎陰陽の漢方薬を組み合わせ
徐々に卵巣機能を高める漢方薬の処方を拝見し

改めて基本に忠実に考えて対処することの大切さを
再認識いたしました

また次は
「卵子はよみがえる」の著者 ウィメンズクリニック南青山の院長
小杉好紀先生のお話を近いうちにしたいと思います
この先生のお話が私にとっては今回一番の収穫でしたよ

~お知らせ~
8月からの新しい仲間
竹内美香穂
Twitterにて中医学や漢方、養生法、薬膳、アロマ、ツボなど情報配信中

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https://twitter.com/mikaho_takeuchi【不定期で市販の漢方薬を解説しています。】

9月24日(日)~28日(水)まで
中国南京中医薬大学付属病院産婦人科で研修のため
子宝婦人科相談を休ませていただきます