皆さんこんにちは。
漢方の本陣薬局の竹内太紀です。
今月以降私の方でもブログを執筆させていただきます。
拙い文章になってしまうかもしれませんが、どうか暖かく見守って下さると幸いです。

さて、春らしい季節になってきましたね。
東洋医学の古典である、黄帝内経には「春は発陳の季節で、早寝早起きをしゆったり過ごすこと、朝緩やかに散歩をすること」という旨の内容が記されています。
「陳」は古い物を意味し、「発陳」は体の中にある古い物を外側に出してあげるという意味合いです。
分かりやすい言葉でいうと、発散が近いでしょう。
陰鬱とした気持ちやストレスを発散し、のびのび過ごすことが大切です。
食養生ではワサビや白胡椒、香辛料などのピリッとしたもの、キャベツやレタスなどの葉物野菜などがおススメですよ。

【症例】体の変化は、直ぐには気づきにくいものです

ここで症例を1つ紹介します。
今回ご紹介するのは、肺MAC(非結核性抗酸菌症)と診断された高齢男性の症例です。

咳や血痰、体力の低下といった症状が続き、病院での治療と並行して当薬局へご相談に来られました。
お話を伺うと、全体的に疲れやすく、少し動いただけでも息切れしやすい状態。
食欲も安定せず、いわゆる「体の土台となる力」が弱っている印象がありました。

そこで今回は、
・気を補い体力を底上げする漢方
・菌に対して働きかける漢方
この2つの方向から体を支える処方を選びました。

しかし、服用を開始してから約3カ月。
ご本人からは「正直、あまり変化を感じない」とのお言葉がありました。

このような場合、「合っていないのでは」と不安になることもあります。
ですが同時期、病院での検査では肺のレントゲンに改善が見られているとの報告があったのです。

そのことをお伝えしながら改めて体調を振り返っていただくと、
「そういえば、前より楽な日が増えている気がする」
と、少しずつの変化を実感され始めました。

漢方は、体質や根本のバランスを整えていくため、変化がゆるやかで気づきにくいことがあります。
特に今回のように慢性的な疾患や体力の低下が関わるケースでは、「劇的な変化」よりも「気づいたら楽になっている」という経過をたどることも少なくありません。

大切なのは、自覚症状だけでなく、検査結果や日々の小さな変化も含めて全体を見ていくことです。

「変わっていないように感じる」
そんな時こそ、実は体が変わり始めているサインかもしれません。

当薬局では、このように経過を丁寧に追いながら、その方にとって最適な形で体を整えていくお手伝いをしています。
お困りごとがございましたら、いつでもお尋ね下さいね。