ハロウィンが近づき、我が家でも玄関先はハロウィン仕様♬

ちょっとしたことですが、なんとなく楽しい気持ちになります
100均って、ばかにできないかわいいものがありますね💕

今日ご紹介する症例は、初潮からずっと月経不順で、無排卵月経に悩まされてきた方のお話です。

無排卵月経については
以下でご説明しておりますので参考になさってください。

「生理不順」
「排卵障害」
「多嚢胞性卵巣PCO」「多嚢胞性卵巣症候群PCOS」

月経不順にはいろいろな原因があります
思春期の頃、急に身長が伸びやせている方は男性ホルモンが多いことがあり、月経不順になりやすい傾向があります。
遺伝も関係することも多く、母親が月経不順だった場合、お嬢様も月経不順になる例も多く見受けられます。
その他、ダイエット、体重増加、ストレス様々です。

どの状況でも、漢方薬の服用は有効で、体に優しいのが何よりの大きな利点です。

30歳前半のSさんは、初潮の頃より月経不順で、無排卵月経でした。
結婚1年後も子宝に恵まれず訪ねてこられました。

結婚後の生活と仕事の両立で疲れ、月経不順は悪化している状況です。
責任感が強く、ストレスを抱え込み、不安感、不眠に悩まされ、体が冷たくなったり、手足がほてって眠れなかったりに悩まされていました。

月経不順の方には、このようにまじめで、頑張り屋さんが多い傾向があります。
がんばりすぎて、身体のことは二の次になってしまう傾向です。

もともと、生殖を司る腎の働きが弱く、頑張り過ぎることにより、気血が使われ、少なくなりがちで、腎の働きを助ける力が無くなってしまい、月経不順がさらに悪化してしまっていました。

初潮の頃からの月経不順で多いのは、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、もしくは卵巣機能不全です。
Sさんは、多嚢胞性卵巣の傾向がありそうでしたが、様々な状況が重なり、卵巣機能不全も見受けられるご様子でした。

そして、このような場合に多い体質は
1.気血不足
2.瘀血(血流悪化)
3.腎精不足
4.冷え
5.気滞(ストレスなどからの気の滞り)

です。

まずは、ストレスからすり減った気血を補うための漢方薬を服用していただき、
お食事、睡眠、生活の養生などのお話をしながら、「腎」の働きを助ける漢方薬を服用していただくことにしました。

ストレスを主る臓器は「肝」と深い関係があります。肝はとてもたくさんの血が必要で、血が不足すると肝の働きが悪くなり、不安になったり、イライラしたり、泣けてきたりします。気持ちも落ち着かず、集中して考えられなくなります。酷いと頭に血が上るような、足は冷えているのに、頭はのぼせるような熱感を感じてしまう事もあり、ヒステリックになってしまったりします。そんな状況になった後は、とても疲れてしまいます。

Sさんの舌は赤く、カーっとするような感覚があり、とてもイライラしてしまうご様子で、火照る感じがありました。

血を補う当帰を含む漢方薬とともに、肝の熱を冷ますために柴胡、黄芩を含む漢方薬で、先にストレスを改善することを主に考え、イライラや不安感、のぼせる感覚があまり見られなくなったところで、
もともとの卵巣機能不全傾向と、多嚢胞性卵巣傾向のための漢方薬を少しずつ考えていきました。

卵巣機能不全の場合は、「腎は生殖を主る」という考え方の下、腎の命を授かるシステムを応援することを大切に考えます。東洋医学の言葉でいうと「腎精」を補うことです。

腎精を補うとされる生薬はいろいろあります。
鹿茸、亀甲、地黄・・・などです。

また、多嚢胞性卵巣の場合は、卵が育ちにくかったり、排卵できない卵が卵巣に蓄積して卵巣が肥厚することにより、排卵しにくくなる傾向があり、血液の流れを良くしながら老廃物をきれいにする「化痰」という方法で、考えていくことが多いのですが
Sさんは、その傾向もあり、血液の流れを良くしながら、化痰するようにもしました。

排卵を伴う月経が安定して見られるようなるのに、1年ほど経過しました。
その後、高温期が安定して12日ほど継続されるようになり
1年半後、妊娠、かわいい男の子に恵まれました。

初潮のころよりの月経不順だったため少し期間はかかりましたが、
排卵できるようになったことや、その結果、自然に授かられたこと、
体調がよくなったことが産後の子育てにとってとても良かったとお知らせいただきました

今日の夜は少し冷え込みましたね。
急なお天気の変化、体調を崩さないようにしなければ!

衛益顆粒を服用して休もうと思います