滋賀夕刊に掲載中の【漢方薬のおはなし】2026年2月分をご紹介いたします。

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今月は、第290回『二人目妊活と産後の養生~体調管理を続ける意味~』です。

立春を過ぎ暦上は春になりましたが、急に寒くなる日もあり、冬の香りが残る時期。
春が待ち遠しいです。

女性に冷えは大敵。
中医学では、特に産後は、体を温める原料である血が不足するので、冷えに弱く、また冷えの影響が長引きやすいと考えます。
「産後の不養生は更年期まで続く」という表現もあるくらいです。
出産による消耗をそのままにせず、育児中も血を補い、陽気(体を温める力)を応援する養生を続けることが、元気に過ごすコツです。

30代のTさんは、一人目妊活中に、不妊治療の効果を高めたいと来店されました。
責任感が強く、頑張り屋の性格。
心身が疲れることが多かったので、血を補い巡りを良くする漢方薬を中心に、生殖をつかさどる腎を元気づける漢方薬と、気の巡りを良くしてストレスの影響を和らげる漢方薬を合わせて服用し始めました。

すると、ひと月で体がとても楽になり、二か月後の一回目の体外受精で妊娠
無事、出産に至りました。

その後、妊娠中から産後にかけて、血を補い巡りを良くする漢方薬を続け、そろそろ二人目妊活を…と考えていた矢先に自然妊娠。
二人目も不妊治療を覚悟していたので、とても驚いたとのことでした。

一人目妊活から産後にかけて体調を整え、二人目は比較的早く妊娠されるケースは多くあります。
育児中も、体力の消耗が軽減し、元気に過ごせる場合が多いようです。

赤ちゃんのお世話で精一杯で、後回しになってしまいがちな産後の体調管理。
中医学の知恵は、それを支え、次の一歩に繋げてくれる、そんな存在になるかもしれません。

滋賀夕刊掲載【第290回】漢方薬のおはなし