たくさんの方がご利用された「ながはま割」
第3クールは始まりから争奪戦…
2日目午前中であっという間に終わってしまいました
と思っていたら、いよいよ湖北にも冬のおとづれ…
夜間に降っていた雪もお昼ごろはほとんど溶けました
初雪としては例年より少し早いようですが…
さて、今回はぎっくり腰、急性腰椎症の50才代の男性のご紹介です
元々腰には不安を抱えているやせ型の方
大雪の日に駐車場の雪どけをして、ぎっくり腰になってしまいました
何とか動けるようになって、コルセットをしながら来店です
市販の芍薬甘草湯を買って飲んでいるが、すっきりしない
3日後にスキーに泊まりで行く予定で、なんとかしてほしい… と
糸練功でチェックしてみると確かに芍薬甘草湯では良くならないです
寒い中で雪どけをされたからでしょう、寒証が強く見られ、それに合わせて薬方を選び、
スキーの期間中も漢方薬を飲むようにお願いをしておきました
帰られてからお聞きすると
「あれはいいねぇ、飲んで二日目からす~っとラクになりスキーも問題なかったです」
と嬉しそうにご報告頂きました
コルセットも夜以外はするようにもお話していましたが、帰りの道中でははずしていたとのことでした
~~ちょこっと漢方薬のお話~~
腰痛、関節痛に使う漢方薬に甘草附子湯があります
薬味は 甘草 附子 蒼朮 桂枝
基本的に漢方薬は薬味が少ない方が効き目がシャープです
甘草附子湯は薬味が4味と少なく、激しい痛みに切れ味鋭く効果が現れます
出典は傷寒論で金匱要略にも同じ条文で記載されています
風湿相搏骨節煩疼掣痛不得屈伸近之則痛劇汗出短氣小便不利悪風不欲去衣或身微腫者甘草附子湯主之
/傷寒論 太陽病下篇・金匱要略 痙湿暍病
(風と湿が相あつまり関節が疼痛し煩し、引きつれ痛み屈伸することが出来ず、少し手を触れても激しく痛み、汗が出て呼吸が促迫し、小便の出が悪くなり寒気がするため衣類を脱ぐことを嫌がり、体が少し腫れることもある者は甘草附子湯が主治する)
方意は 寒証の骨節疼痛
応用は 寒湿による激しい関節の痛みに用い、関節炎、腰痛、リウマチ、壊疽…
傷寒論では甘草附子湯の前に桂枝附子湯(桂枝 附子 生姜 大棗 甘草)が出典されています
桂枝附子湯の条文は「風湿相搏身體疼煩不能自轉側…」
(~身体が痛み煩し、寝返りすることが出来ず…)
甘草附子湯の条文は「風湿相搏骨節煩疼掣痛不得屈伸…」
(~関節が疼痛し煩し、引きつれ痛み屈伸することが出来ず…)
同じ風邪と水毒による痛みながら症状による薬方の違いがわかります
この桂枝附子湯は薬味だけで見ると桂枝去芍薬加附子湯となりますが
桂枝湯加減の薬方よりも桂枝、附子の量が多く、方意は変わってきます
孫思邈は千金方で甘草附子湯のことを四物附子湯と名付けています
身腫する者は防已を加え、動悸、小便不利する者は茯苓を加えると述べています
薬味は 甘草 附子 桂枝 蒼朮 茯苓 防已 となります
昔の漢方家は甘草附子湯や甘草附子湯加防已茯苓 などの薬方を関節の激痛に使う機会がとても多かったと思います。現代ではまずは鎮痛剤で対処することが多いと思いますから、最初から漢方薬で…とは
ならないかもしれませんね
しかし、動くことが出来ないような劇痛時でない場合は漢方薬を求められることも多いです
陰証で疼痛に使う附子剤は
甘草附子湯、桂枝附子湯、桂枝加附子湯、桂枝加朮附湯、桂枝加苓朮附湯、麻黄附子甘草湯、桂枝去芍薬加附子湯、白朮附子湯…
他に桂枝二越婢一湯加(苓朮)附湯、防己黄耆湯合桂枝加朮附湯などの合方も入れると多くの薬方があります。
実際に応用する時は、症状の違いだけではわかりにくくても、糸練功でみると薬方の可否はよくわかります

(傷寒論・金匱要略/方術信和会より)

(備急千金要方/孫思邈-林億ら校刊)








