先週土曜日、日曜日は、東京で不妊症の勉強会でした

初日は3人の中医師の先生方による講義
4月に開催した、中医薬サミットの内容の復習です

劉伶先生は 蓮方先生による
  「度重なる胚移植失敗における中医薬の応用」

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反復着床失敗(RIF)の定義と、診断基準
RIFの原因、そしてその治療方法についての講義

体外受精によって得られた胚を複数回繰り返し移植しても
妊娠に至らない場合の中医薬による対応方法についての講義でした

1.卵の質を高める
2.子宮内膜の受容性を高める
3.子宮腔の治療
4.原発疾患の治療
 (内膜症、筋腫、卵管積水)

上記4項目について、それぞれ中医学的な改善方法があり
それぞれの方法についての内容です

現在行っている方法の再確認であったり
大きなヒントがあったり
非常に興味深い内容を再度復習できました

張立也先生は、尤昭玲先生による
 「卵巣予備能低下(DOR)の中医学対策」についての内容です

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こちらの講義も
今まさに私の大きな課題です
西洋医学的には、日本において
漢方薬は卵増予備能の低下を防ぐ考え方はありませんが
中国では、中医対応によって卵巣予備能を改善し
流産率を下げる考え方がスタンダードです
その処方を再度確認させていただきました

24日最後の講義は
王愛延先生 湯淑蘭先生による「傅青主女科」
「調経、不妊に用いる法、薬の特長解析」です

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傅青主女科は、夏桂成先生に教えていただいた
女性疾患のための有名な書物です

王先生がかなり詳しく紹介され
以前から知りたいと思っていた内容でもあったので
大変興味深い内容でした

度重なる胚移植失敗は
ご本人にとっては大変厳しい現実です
なんとか胚盤胞まで成長した大切な卵
もし受け入れ側の問題で妊娠できないのであれば
やはりきちんと改善しなければもったいないことです

内膜症、内膜炎に関しては炎症を抑えることは大切ですが
妊活に関しては、清熱解毒しすぎると
マイナスになります
花類の生薬を使って軽く炎症を取り
改善をしていくことが大切です

内膜症に関しては
そのうえで血流の改善を図り
痰濁を取り除く漢方薬を使いますが
ここでも、強い作用のものを使うのは好ましくなく
キノコ製剤を使いながら、穏やかに血流の改善を考えていきます

次の日は
私も少しだけ論文発表をすることになっています

その件はまた後程・・・・