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前回、卵子の質についてお話ししました。

では、実際に自分の卵子はどうなんでしょう?
現在持っている卵子の質を、卵子や体を傷つけることなく知ることはできません。
ですが、体に現れる症状から、卵子を包んでいる卵胞や卵巣の状態を把握することができ、そこから卵子の質をある程度予測することは可能です。

1.月経や基礎体温の状態

  • 月経量が減ってきた(3日未満で終わってしまう)
  • 月経周期が以前より短くなってきた(24日以)
  • 低温期が以前より短くなってきた(12日未満)
  • 高温期が以前より短くなってきた(12日未満)

上にあげた4つは、卵巣年齢が高くなってきた時によく起こる症状です。

まず、特に理由もないのに以前に比べて月経量が減ってきた場合、子宮内膜が薄くなってきていることが考えられます。
子宮内膜は、卵胞から分泌されるエストロゲンの作用により月経周期に合わせて厚くなり、妊娠が成立すると受精卵のベッドとなり栄養を与える役割を果たします。妊娠が成立しなかった場合は、子宮内膜は剥がれて脱落します。これが月経血となります。
つまり、月経量が減ってきたということは、卵胞からのエストロゲンの分泌が減っているかもしれないということ。卵胞と卵子の質の目安になります。

月経周期が以前より短くなってきた、低温期が以前より短くなってきた、高温期が以前より短くなってきた、こういった場合も注意が必要です。
残っている卵胞の数が少なくなってきていることや、卵胞が育ち切らずに排卵してしまっていること、質の良い黄体(卵胞が排卵した後のもの)が作られなかったことなどが考えられます。これらの症状からも、卵胞や卵子の質を予測することができます。

月経周期が短い

2.排卵期のオリモノの様子

排卵期前後に、透明で伸びの良いオリモノを見たことはありませんか?指で触って伸ばしたりすると10cmくらいツーッと伸びるオリモノ、これは頸管粘液が下りてきたものです。

子宮の入り口(出口)である子宮頚管は頸管粘液で満たされています。
普段、この頸管粘液は量が少なく粘性が高く、外敵が簡単に子宮内に侵入してこないようにする栓のような働きをしています。
排卵期になるとこの頸管粘液の質が変わり、量がたっぷりと増えサラサラになり、精子が泳いで行くための川のような役割を果たします。

排卵期のオリモノの変化

このように、頸管粘液の変化は妊娠に向けて重要な意味を持ちますが、この変化と関係するのが卵胞(卵子を包んでいる袋)から分泌されるエストロゲンです。
質のよい卵胞が育ち、しっかりとエストロゲンを分泌することができれば、頸管粘液の変化がうまくいきます。
排卵されるまで卵胞と卵子は一心同体で同じ環境下にいて、ダメージを受ける時は一緒にダメージを受けます。

排卵期に透明な伸びるオリモノがあるかどうか、これは卵胞と卵子の質の目安になります。

3.婦人科での検査

なるべく卵子や体を傷つけることなくできる検査の中で、卵子の質を考える時に参考にできるものがあります。

まずはFSH(卵胞刺激ホルモン)の値です。FSHは、「エストロゲンを出しなさい」という指令を卵巣に与えるホルモンで、血液検査で測れます。
体内のエストロゲンの濃度が低ければ、「もっとエストロゲンを出しなさい」と指令を出すためにFSHの値が高くなります。
月経3日目のFSHの値が10を超えている場合に注意が必要です。卵巣機能や卵胞の質が低下しエストロゲンの分泌が減っていることが考えられます。

次にAMH(抗ミュラー管ホルモン)です。AMHは成長途中の卵胞から分泌されるホルモンで、卵子の残りの数の目安になります。
卵子の数は年齢と共に減りますが、食生活や環境によるダメージでも減少が加速します。AMHが極端に低い場合は、卵子の残りの数と質を考慮して、妊活のスケジュールを考えたり、対策を立てなければなりません。
AMHは月経周期による変動の幅が小さくいつでも測れるため、妊活を考えたら一度測っておかれたら良いと思います。

では、自分の卵子の質に自信が無い場合はどうしたらいいでしょうか?
次回は、卵子のケアについてお話しします。