15日からお店を開いていますが、お盆で帰省したからと、漢方の相談に直接お越しになられた方が結構ありました。
本当に申し訳ありません。私もサト先生もお盆休み明けなので継続の方で予約がうまってしまい、相談をお受けすることができませんでした。m(__)m
でもアトピーでお越しの小学1年の女の子は断れませんでした。
今日また帰ってしまうということで、朝来られましたが、夜一番最後にまたきていただくことにしました。
全身アトピーの湿疹がひどく、皮膚科よりステロイド軟膏、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤を処方されているのにコントロールできていないのです。
お話を伺うと、1歳から発症しヒジ、ヒザに湿疹が出る程度だったのですが、この4月小学校へ入学してから、全身に広がり、悪化の一途とのことです。
ステロイドはストロングクラスの軟膏を3年前から毎日せっせと塗っているが、入学後は全くコントロールできなくなってしまったようです。
学校へいくようになり、かなりストレスになっているのでしょうね。
またステロイド長期使用からくる過酸化脂質による湿疹も考えられます。
そして、この子のまず問題はカンジダ菌による皮膚炎をおこしていることでした。
長期間のステロイド使用による副作用が、このむし暑さで出てきたのでしょう。
ステロイド使用によるカンジダ性皮膚炎は、この時期結構多くの方に見られます。
そこそこ良いコントロールだったのが、むし暑くなってから、急にかゆみが酷くなったときは要注意です。
皮膚はカンジダ特有の状態を示しているので、見ただけでも判断できますが、糸錬功によってより確実にわかります。
カンジダ菌自体は弱い菌なので、抗真菌剤の塗り薬をしばらくの間しっかり塗れば問題なく治まりますが、気づかずにステロイドを塗り続けていると治らないばかりか、どんどん広がってしまい、また強いステロイドを使うという悪循環に陥ることもあるので注意しなければなりません。
しかし、この女の子の場合は簡単な話ではなく、ずっとストロングクラスのステロイドを毎日使っていて、コントロールできておらず、なおかつカンジダ性皮膚炎が出てしまっていることです。
カンジダが現れた場合、当然ステロイドは中止すべきなのですが、ここで急にステロイドをやめればまず間違いなくリバウンドのひどい皮膚炎になることが考えられます。
ステロイドは急に止めるからダメなので、良いコントロールの状態から本当にゆっくりゆっくり減らさないといけません。
この子の場合はほとんどコントロールも出来ていない状態なのです。
とりあえず、抗真菌剤クリームと皮膚清浄ローション、漢方薬3種類をお持ちいただいたのですが、この先油断ならない状況です。
かなり遠くからご来店なのですが、次回は夏休みの終わりに来て頂くお約束をしました。
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