滋賀夕刊に掲載中の【漢方薬のおはなし】2018年5月分をご紹介いたします。

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今月は、第197回『あきらめないで、その痛み!~ひざ痛、腰痛、坐骨神経痛~』です。

-以下、記事本文-

昨年末、全国長寿ランキングで滋賀県が男性一位と発表されました。
食生活の影響はもちろんのこと、滋賀県民はスポーツの活動時間や旅行行楽に行く率が一位だそうです。

確かに高齢の方の相談では神経痛でグランドゴルフができなくなった…、ひざが痛くて畑仕事がもう一踏ん張りできない…、旅行に誘われたが長時間車に乗るのは腰が痛くて無理…等やりたい気持ちはあるが痛みのために我慢している方が多くおられます。

加齢による変形性膝関節症、変形性腰椎症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症や坐骨神経痛などの痛みやしびれに対して、漢方医学は邪気を駆逐し正気を補い、気血水の代謝や流れを改善することで効果を現します。

82才のKさんはゲートボールも畑仕事もされていますがすぐに腰と膝が痛み、右足太もも裏がしびれ、もう20年以上になるとのことでご相談です。
Kさんには関節の炎症を鎮める漢方薬、骨や関節の代謝を良くする漢方薬をお飲み頂いた所、半月ほどで効果が現れ始め、5か月でしびれはほぼ改善出来ました。

両足がしびれ、おしりから足先まで冷えるのに夜中はカーっと熱くなるという79才の女性Iさん。
少し歩いただけで力が抜けてしまい、足が出なくなるとのこと、脊柱管狭窄症の診断を受けており、ご来店でした。

Iさんには阻害された血流を改善する漢方薬、腎を補い弱った足腰を丈夫に保つ漢方薬をお飲み頂きました。
時間はかかりましたが一年半程の服用でしびれ等はなくなり、今では買い物に行き長く歩いても大丈夫です。

年だからとあきらめずに漢方薬で気持ちも体も健康長寿を目指しましょう。

滋賀夕刊掲載【第197回】漢方薬のおはなし