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滋賀夕刊に掲載中の【漢方薬のおはなし】2020年2月分をご紹介いたします。

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今月は、第218回『子宝の悩みと周期調節法㉓~胃腸の健康は妊活の基本~』です。

-以下、記事本文-

「胃腸は問題ありません」と36歳のMさん。結婚年4年、不妊治療を1年続けても授からないため来店されました。
FSHは12であり、40歳以上の卵巣年齢です。顔の様子や、肌色、舌の様子から胃腸が悪いのではないかとお尋ねしたのですが心当たりがなさそうです。

詳しく伺うと、朝は食欲がなく、ほとんど食事をとらず、1日の食事の量は必要量の3分の2にも満たないほど。
疲れや、気候によって頭痛にも悩まされます。「少しでも多く食べるとすぐ太ってしまいます」とのこと。このような状況では、妊活に必要な栄養は十分とれていません。
髪の毛も抜けやすく、肌も乾燥しがちです。食事の必要量をとったとしても、消化できず溜まりやすいため、体重増加につながってしまうのです。

「脾は運化の中枢」といい、胃腸の働きが悪いと、全身に栄養がいきわたらなくなり、すべての働きがが損なわれてしまいます。
妊活に必要な1日のタンパク質量は、手のひら分の肉、魚、大豆食品、卵(1~2個)とされていますが、これだけの食事をとると胃もたれを感じる方は、脾胃の運化能力が弱いタイプです。

Mさんには、脾胃の働きを良くする、人参、党参、茯苓などを含む漢方薬と、気血の不足を補う当帰、大棗、地黄などを含む漢方薬を基礎として、周期調節法に従った漢方薬の服用をお勧めしました。

朝、空腹感を感じられるようなり、頭痛に悩まされることがほとんどなくなった1年後に妊娠、元気なお子様を出産されました。

滋賀夕刊掲載【第218回】漢方薬のおはなし