滋賀夕刊に掲載中の【漢方薬のおはなし】2025年9月分をご紹介いたします。
バックナンバーはこちら(お悩みの症状に関連する記事を検索していただけます。)
今月は、第285回『度重なる子供の体調不良…~小児の虚弱体質も漢方で解消~』です。
-以下、記事本文-
幼少期から体調を崩しやすかった男子小学生のKさん。
月に何度も発熱や不調を繰り返し、その度に吐き気や下痢を伴うため、家族も「どうにかできないか」と心配していました。
小児期から繰り返す体調不良は、学校生活や日常にも支障をきたし、本人にとっても大きな負担となっています。
体質的に虚弱であることは、栄養状態や生活習慣など後天的な要因で現れることもあれば、生まれ持った先天的な体質によることも少なくありません。
そのため、はっきりとした防止策が見つからず、症状が出てから対処するだけにとどまるケースが多いのが現実です。
昔はこのような虚弱体質を「腺病質」と呼ぶことがあり、長く悩まされることも少なくありませんでした。
しかし漢方薬を用いることで、この体質を根本から改善することが期待できます。
Kさんの場合、腺病質を解消する漢方薬を用いて体質を整え、さらに清熱作用により胃の調子を整える漢方薬を合わせて併用しました。
漢方薬の服用を始めてひと月ほどで、体調を崩すことがほとんどなくなり、その後もとても順調な経過を辿りました。
現在も漢方薬の服用は継続中ですが、1年半の間に体調不良をわずか2〜3回起こす程度にまで減少しています。
「子供だから仕方がない」「成長すれば良くなるだろう」と諦めてしまいがちな体質的な不調も、漢方薬を用いることで改善を目指すことができます。
体質や症状に合わせて薬方を工夫することで、繰り返す体調不良の根本的な解決に近づくことができるのです。









