気温や湿度の変化が大きく、体調を崩しやすい季節となりました。
この時期は心や体の不調についてのご相談も増えてきます。
今回ご紹介するのは、起立性調節障害と診断された10代の女の子の症例です。
メンタルの不調をきっかけに体調を崩し始め、朝になると強いだるさや吐き気が出るようになりました。
立ち上がった時にくらくらするめまいもあり、午前中は特に調子が悪く、学校へ行くことがだんだん難しくなりました。
当初は何とか登校していたものの、1カ月ほど経つ頃にはほとんど学校へ行けなくなってしまい、病院で起立性調節障害と診断されたとのこと。
ご本人もご家族も先の見えない不安を抱えながら、当薬局へ相談に来られました。
当薬局では、起立性調節障害を「気の乱れ」や「血の不足」が関係している状態として捉えています。
そこで、問診に加えて糸練功で体の状態を確認したところ、「気の乱れ」と「血の不足」の両方に反応が見られました。
気が乱れると、自律神経の働きが不安定になりやすく、気力や意欲も低下しやすくなります。また、血が不足すると、心身を十分に養うことができず、疲れやすさや不安定さにつながることがあります。
今回は、それぞれの状態を整える漢方薬をお出ししました。
服用を始めて1カ月ほどすると、「体調が以前より良くなってきた」と変化が見られ始め、さらに2カ月目頃からは学校へ行ける日が少しずつ増え、無理のないペースで登校できるようになっていきました。
その後も順調な経過をたどり、服用開始から約4カ月で、以前のように元気に通学できるようになりました。
体調が整うにつれて表情も明るくなり、ご家族からは「友達とも以前のようによく話すようになりました」と嬉しいご報告をいただきました。
その後も安定した状態が続き、心配されていた受験も無事に乗り越え、志望校にも合格。
約7カ月で漢方薬を卒業されました。
初めて来られた頃の不安そうな様子を思うと、元気に学校へ通い、自分の目標に向かって進めるようになったことを本当に嬉しく思います。
学校へ行けなくなるほどの不調は、ご本人にとってもご家族にとっても大きな不安となります。しかし、体質に合った対応を続けることで、少しずつ前へ進んでいくことができます。
こうした喜ばしいご報告を励みに、今後も日々研鑽を重ねていきたいと思います。







